僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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おさらい 

電車に乗るまでの流れは存外スムーズなものだった。
駅前という人が集まる場所、本当に隼人くんの知り合いに会ってしまうのではないか、そんな心配は杞憂に終わる。

駅前に向かう前、道端に捨てられたガラス板に映る隼人くんに再度『お金、貸してね』と確認を取った。

(ち……仕方ねえな)

渋々ながらお金を貸しておいてくれることを承諾してくれた隼人くん。
財布の中からお金を借りて希望が丘駅から一区間、私の住む光が丘駅までの切符を買った。
改札を通り、電車を待つ間――私はできるだけ考え事をしながら待つことにした

隼人くんが私の考えていることが聞こえるならば――これまで思いついたことをわざわざ説明する手間が省ける――そう思ったからだ。

エスカレーターに乗り、ホームへ着く。
時刻表をチェックすると次の電車の到着まであと五分といったところだった。
白線に沿って並び電車を待つ。

ここまでで私に分かっていること――。

――目が覚めたらいきなり隼人くんの中に入ってて。
――鏡やガラス越しでないと隼人くんの姿は見えなくて。
――隼人くんの姿が見えてないと私に隼人くんの声は聞こえなくて。
――私の考えていることは隼人くんに聞こえているみたいで。


えっと……後は何があったかな?

――私は隼人くんの中に入ってる。
――でも隼人くんの魂(?)は目の前に居るわけで。
――じゃあ、私の身体はどうなってるの?
――中身が空っぽっていうことじゃないかな?


う、だから隼人くんとの話をそこそこに切り上げて慌てて外へ向かったわけで。
私の身体が空っぽになってるってことは……もしも死んでるとか勘違いされたりしたら大変じゃない?
というか、魂が抜け出てるということは本当に身体は死んでしまっているのではないかという最悪の事態まで想像してしまう。
そうでないことを祈るしかないのだけれど……とにかく一刻も早く自分の身体の無事を確認しないといけない。

そんな事を考えているうちに――電車がホームに到着した。
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[ 2007/02/28 23:33 ] 番外編 Change ~type R~ | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
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