僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

「ハ~イ!カット!」
撮影所に監督の声が響きわたる。
ここは都内にあるCM撮影所
中心に立ってみんなの注目を浴びてる・・・(はず)の男
それが平田 星司 この俺だ!
今はまだ売れない役者をやってる
だが!このルックス!このスタイル!このCMで!
絶対にブレイクしてみせる!

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[ 2007/01/17 18:59 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

百歩の道も0.5歩から 

高校生の時に自分のカッコよさに気が付いて
モデル登録してから5年
世間の見る目は無かった。
回ってくる仕事はドラマの群集とか良くてスーパーのチラシ程度
単独でテレビに映ることは無かった・・・
しかし!世の中に見る目のある人はいた!
それが今回のCMの企業「メンデル製薬」だ。
外資の製薬会社で2~3年前からCMをバンバン流している。
そのメンデル製薬が満を持して発売する商品が
今回この俺がCMを務めることになったその名もズバリ!
スッキリンA だ!
簡単に言えば栄養剤ね。
元気になるっていうより飲んだらスッキリするよってイメージ。
このCM!爽やか系でもトップクラスの俺以外にできないでしょ!
お目が高い!メンデル様!
このCMをきっかけに俺はスターダムに駆け上がる!・・・はず

[ 2007/01/17 18:58 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

若者の冷や水 

「もっと美味しそうに飲んで!」 監督のゲキが飛ぶ。
いいね~!現場の臨場感だね~!
しかし、先刻よりすでにスッキリンAを40本以上飲んでます・・・
志村けんのコントかよ・・・
こういうのって普通中身が水とかじゃないの?
ゲップっ!・・・すでにゲップの味もスッキリンAだ。
瓶の注意書き
用法、用量を守って正しくお使いください
の文字が俺の目に虚しく映る・・・

「ハイ!カットぉ!!!3口で全部飲み干してくれよ!」
・・・41本目が確定しました。

[ 2007/01/17 18:56 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

青年よ野望を抱け 

CM撮影は無事終了
初のCM撮影でたったの72テイクだ、やっぱり俺は天才!
つまり、飲んだスッキリンAも72本
俺の胃底なし!大食いにおいてもスターになれるかもよ?
だが!俺は俳優として天下を取る

それにしても72本はやりすぎだ・・・
目がギンギンに冴えてて3日間くらいは徹夜可能な感じ。

CM撮影終了後、撮影スタッフ達の目にはなぜか殺気がこもっていたが
そんなことは天才の俺には関係ない
メンデル製薬の担当の人の愛想は良かった
きっと次にもまた使いたくなっていたんだろう。
俺は金の卵だぜ?その俺に愛想を振りまくアンタは正しい!
お土産だってスッキリンAの試供品をかなり沢山もらった。
「用量、用法を守り正しく」使ったら1、2年は保つんじゃねえの?これ?
帰りのバイクの重心が危なかったことこの上ない。
ま、俺の運動神経をもってすればたやすいことだけどね。
俺はスポーツ界でもトップに立てるかもしれない。
しかぁしっ!俺は芸能界でトップに立ってしまう!・・・予定

[ 2007/01/17 18:55 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

水戸黄門とは仮の姿、真の姿はちりめん問屋のご隠居 

なんだかんだでCM撮影の夜は寝れた。疲れもあったが
俺は睡眠世界においてもトップに立てる才能の持ち主!
しかもよ?寝覚めスッキリ!爽快!
コレがスッキリンAの効果か?
俺のCMと合わさればヒット間違い無しだぜ?こりゃあ!
一日一本は飲んでおいて損は無いなこれは。
「気分爽快!スッキリンA!」
俺のCMのセリフ。正真正銘の良い薬です!(宣伝)

そんなこんなで今日もバイト
未来のスーパースターとて日銭を稼がなきゃ食えないってか?
という訳で仮の姿であるコンビニ店員に変身!
う~ん、決まってるね!良い男ってのは何を着ても似合う!
さらに今日は気分も爽快!きっと良い仕事ができそうだ!
自慢じゃないが俺は優良店員。
店長からの信頼も厚い。
心の篭った接客態度、素早い商品整理、レジ打ちの手は神速だ。
今日も一日、日銭のために頑張るか!

[ 2007/01/17 18:54 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

災い転じ損ねてまた災い 

やっちゃったよ・・・
お客さんを殴ってしまいました・・・グーで・・・
優良店員の俺様が・・・orz
きっかけはささいなことだったんだ
レジにお客さんが小銭を投げて置いた
いや、正確には上の方から音がする程度に落としたって感じかな?
いつでも良くある風景なのに・・・
何故かブチッっと来て
気が付いたら殴ってました・・・顔面を・・・グーで・・・
店長は「疲れてたんだよ、ゆっくり休みな・・・」って言ってくれたけど・・・

俺は・・・落ち込みにおいてもトップだ・・・

俺様復活!
立ち直りも早いのが良いところだな、ウン!ポジティブ!
昨晩はスッキリンAを飲んで早めに就寝!
今日の寝覚めも爽快だぜ!
しかしバイトは「あ、平田くん、今日はレジはいいよ・・・」だってよ
フン、仕方ない、今日のところは引いてやるぜ!
俺は店内整理においても神業を持つ男だぁ!
俺様の華麗な手捌きを見るが良い!!!!!

俺・・・絶不調・・・
今日もやってしまいました、暴力行為。
立ち読みしてる中学生にカカト落としを・・・
俺!強い!・・・じゃなくて
どうしたんだろ?俺、キレやすくなってる?
平田!しばらく来なくていい!!!」って怒鳴られるし・・・
今日は散々です・・・スッキリンA飲んで寝ます。消灯。

[ 2007/01/17 18:52 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

禍福はあざなえるザイロロープの如し 

不幸の後には幸運が待っている!
モデル事務所から電話があってドラマ出演決定だ!
群集役じゃないぜ?
聞いて驚くなよ!その役名とは!?

・・・チンピラAでした。
役名がついただけでも大きな前進だぜ!
近々CMも流れるはずだ!

・・・有名な世界チャンピオンが言っていた・・・
コンビニバイトがなんぼのもんじゃーい!

[ 2007/01/17 18:51 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

果報は起きて待て 

ドラマの撮影所に見たことのある人が・・・
えーと?誰だったっけ?
あ!そうだ!メンデル製薬の人だ!
ニコニコ笑ってる小太りの眼鏡!忘れようもないぜ!
あ、向こうから挨拶してきた。その謙虚な姿勢、好印象だぜ。

「平田く~ん、コンニチワ。スッキリンA飲んでくれてる?」
ああ!毎日飲んでるぜ!調子イイっすよ!爽快!
「そう~、もうすぐCM流れるから楽しみにしててね~」
ハイ!楽しみです!
「そうだ!このドラマのCMにも流れる予定だからね。頑張って!」
おおーマジっすか?テンション上がりますね~!
「あ、お土産にまた持って帰りなよ?友達にあげてもいいしさ」
いいんですか?俺、まだ2年分くらい持ってますよ
「遠慮しないでさ、さあ、どうぞどうぞ!」
あ・・・・ありがとうございます!

今日の帰り道もバイクdeバランスゲームになりそうだ・・・

[ 2007/01/17 18:50 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

待てばカイロはインドの都市 

チンピラAと言っても出演はけっこう多い。
台本を見て少し驚いた
主人公に街中でからむシーンをきっかけに
何度もちょくちょくドラマに登場する。
全12話の中で5~6話くらい出てる。
これは名前の無い役といってもあなどれないな。
読み進めてみておどろいた。
チンピラA、最後に主人公に刺し殺されてる!
新人の俺にとってはかなりの大役だ。

暗い路地裏、ナイフで心臓を一突き
道路に血の池を作りながら死んでいくチンピラA

おおー!俺の演技力が生かされる日がついに来た!
間違いない!運は俺に向いてきてるぜ!

[ 2007/01/17 18:49 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

弱り目に目薬 

「カット!チンピラA!セリフ間違えるんじゃねぇ!」
うわ・・・まただ・・・
なんかセリフって覚えにくくない?俺だけ?

ヘトヘトになりながら撮影終了。
「お前これ以上足引っ張るなら役を降ろすぞ!」
監督・・・キツいっす・・・

こんな時こそスッキリンAだ!
こないだ貰ったお土産で追加補充もバッチリだ!
2本飲んで徹夜してでも台本を覚える!

この役者魂、すでにアカデミー賞モノだ! ノミネートはお早めに!

[ 2007/01/17 18:47 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

勝って兜のかぶり忘れ 

ふふふ・・・スッキリンAは偉大な薬です!
って言ってもいつも間にか眠ってたんだけどね。
でも、だ。
今日は撮影快調!セリフも全てスラスラ出てくるぜ!
たいして勉強できなくてもこんなに実力を発揮できる俺はやはり天才!
いつもは深夜に及ぶ撮影が今日は夕方には終わったぜ!
心なしかスタッフの顔もニコヤカだ。
監督も「チンピラA、やればできるんじゃねぇか!」なんて
いやー、ただの実力っすよ!

バイクでの帰り道、道端で検問やってた。
なんでもこの辺で昨晩暴行魔が出たらしい。
バイクに乗って背格好が似ているそうだ。
バイクに乗って似たような背格好のヤツならイッパイいるだろうなぁ・・・
もっともルックスはこんなに良くはないだろうけど。
お巡りさんご苦労様です。
でも俺は昨日部屋でぐっすり寝てましたから、残念!

今日も明日に備えてスッキリンA2本だ!
明日もきっとホームランだね!

[ 2007/01/17 18:46 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

可愛くなくって憎さ万倍 

寝覚め爽快!スッキリンA!
昨日も台本読んでる最中に寝てました。
文字を読んでると眠たくなるんだよね!
仕方無い、台本がツマラナイんだから仕方ない
決して俺様は悪くない
だけど、撮影もバッチリだぜ?俺の失敗は無かった。
本日の監督から多く怒られたで賞
主役 高橋 優一 だ
親父が有名な俳優なおかげだけで主役の座についてる
典型的な七光りタレントだ。
演技力:C ルックス:C 攻撃力:E 有効射程距離:E
ご覧のようにスタンド能力は非常に低い
俺とは正反対だな、俺はコイツのこと大嫌いです。

「平田く~ん、最近絶好調じゃな~い?」
高橋の野郎が撮影終了後馴れ馴れしく話しかけてきやがった
「もうすぐ第1回の放送じゃな~い?緊張しちゃうよ~ね?」
何だこの語尾を伸ばした話し方、ムカツク。
まだ第3回の収録が完了してないのは誰のせいか分かってるのか?
「最近バラエティの出演が多くて~さ、セリフ覚える時間が無くて困っちゃう~よ」
そんな言い訳してんじゃねぇよ。
「君はどうやって覚えてる~の?コツを教えてくれ~よ」
俺は天才だから努力もコツも無いんだよ!お坊ちゃま!
とりあえずスッキリンAを勧めてやった。
メンデル製薬さん感謝してよ?
お坊ちゃまクンに切れずにすんだ
俺は懐の深さでも天下を取れるぜ!

[ 2007/01/17 18:44 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

獲れぬ男が皮算用 

今日は第一回目の放送日だ。
チンピラAのクレジットに俺の名前が・・・!俺カンゲキ
しかし、メインイベントは俺の初CMだ!
提供:メンデル製薬
おおー!我が良き理解者!御社には足を向けて寝られませんよ!
会社ドコにあるのか知らないけどね。
お、ドラマ始まった・・・俺の演じるチンピラA、主役を食ってるな。
やっぱり画面でも実力の差が出ちゃうよね。
お、CMだ。メンデルさんの俺のCMは・・・と
あれ?スッキリンAのCMじゃないよ!?
「バイタリティXX!!これで元気バクハツじゃな~い!」
違う薬のCMだ!しかも高橋のバカが出てる!!!
スッキリンAを3本飲んで明日の撮影でコテンパンにしてやんぜ!
俺はポジティブさでもヤツを上回る逸材だ!

[ 2007/01/17 18:43 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

枯れ木は山では邪魔なだけ 

目覚めは爽快!は相変わらずの平田です。
・・・みなさんは冬の訪れって実感したことがありますか?
俺は今冬の季節の到来を予感しています。
少しショックなことがありまして。
ちょっと説明しましょうね。

[ 2007/01/17 18:42 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

少女俺同舟 

朝の出来事です。

を見たんですよね。
場面は家の近所、駅に向かう通りを1本ほど外れた道
家から歩いて15分ってくらいの距離の場所だ
メインの通りからは外れていて街灯もまばらで人通りも少ない
普段は歩かないその場所を俺は歩いている。
目の前から歩いてくる一人の女の子 塾の帰りなのかな?近隣の高校の制服を着て鞄持ってる
髪はセミロング、目元がパッチリした可愛い子だ。
(コイツにしよう・・・)・・・夢の中の俺は考える。
女の子が近付いて、俺は女の子に声をかける
「すいません、○▲2丁目ってどっちですか?」
俺が住んでる場所を尋ねる。女の子の進行方向だ。
「え?」
女の子は少し不審そうにこっちを見てる。
「あ、すいません、友達の家を探してるんだけど。分からなくなっちゃって」
女の子の警戒を解くために少し困ってる人を演じる
(そうそう・・・その調子だ)
「ああ、そうなんですか」
女の子は少しだけ警戒を解いた表情を見せる。
そして口頭で俺の言った住所を説明している。
「ああ、ごめんなさい。良く分からないや・・・良かったら途中まで案内してもらえないかな?」
女の子に道案内を頼む。勝手知ったる道なんだけどな。
「んー、ハイ、いいですよ・・・」
困った顔をして、少し悩んだ末女の子は道案内を承諾した・・・
(お人好しは致命傷になることもあるんだよ?お嬢さん・・・

夢の中でも、俺の演技は冴え渡っている。善人の演技、楽しいもんだ。

[ 2007/01/17 18:40 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

計画はご利用的に 

「受験生なの?」
夢の中、隣を歩く女の子に俺は質問する。
「え?いや、違いますよ」
女の子はまた少し疑惑のような表情を見せる
(そんなに警戒するなよ・・・)
「そうなんだ、鞄持って制服着てるから。塾の帰り?」
警戒を解くために俺は会話を持ちかける
「ええ、そうなんですよ。駅前の」
ご苦労なこった・・・そう思いながら口では調子を合わせる
「大変だね~、受験生でも無いのに塾通いか~」
愚痴の一つもこぼしだいのだろう、女の子の口数が多くなる
「ええ、でも今からやっておかないと受験に取り残されるんですよね・・・」
ストレスでも溜まってるのか?なおも聞きもしない話を続ける
「学校で部活やって内申点上げてそれから塾に通って」
話に集中してきたのか歩くペースが落ちる
「終わったらこんな時間で、一人歩きは危ないって思うんだけど・・・」
(本当にその通りだな・・・)
俺も意図的に歩くペースを落としていく、少しでも時間を稼ぐために

(もっと警戒心を薄くしろ・・・そうすれば俺の目的が果たしやすくなる・・・)

[ 2007/01/17 18:39 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

星空の辟易 

女の子と俺は街灯の少ない裏路地を歩いていく
ふと街灯が途切れる場所、薄暗い道の横に
建築中のマンション工事現場がある。
夢の中なのに、ここまで現実を同じに出来てるとは
俺の記憶力はさすが、と言ったところか。
歩く内に弾む会話で女の子の警戒はすでに解けている。
最初は少し離れた距離で歩いていたのだが
今では女の子は俺の真隣を歩いている。
位置関係は俺は道側女の子は工事現場側
(仕掛けは上々だ・・・)
俺は女の子を工事現場に押し込む・・・
「キャア!!!な、何ですか!?」
軽い叫び声を上げる、俺はその口を塞ぐ。

これからがクライマックスだ!

[ 2007/01/17 18:38 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

破くは一時の恥、漏らすは一生の恥 

女の子を工事現場に押し込み、ポケットに入っていたハンカチで口を塞ぐ
女の子は抵抗するが、男の力には勝てない。
現場に敷かれているビニールシートの上、女の子を押し倒す

暴れる、手足を押さえつける。
暴れる、ブラウスを破る。
暴れる、まだ発達中の乳房を揉みしだく。
暴れる、スカートを捲り上げる。
暴れる、ストッキングを破る。
暴れる、小さなパンティをずり下げる。
暴れる、指を女の子の股間に擦り付ける。

女の子は口を塞がれながら
「んっ!んっ!!」と嗚咽とも歓喜ともつかない声を上げる
その声が俺の興奮を駆り立てる。

俺の股間の息子はすでに暴発寸前なほど膨張している。

俺は自分の息子を取り出し女の子の股間にあてがう
この頃になると女の子の抵抗は少なくなっている。
あてがった息子を女の子の中に押入れようとした時
再び抵抗が激しくなる。
俺は女の子の顔を一発殴る、それであきらめたかのように抵抗は無くなった
再び息子をあてがい女の子に入れようと試みる。
あれだけいじくっても全然濡れていない
夢の中なのだからこの辺は都合良くいってほしいものだ
自分と女の子の股間に唾液をかける、潤滑油代わりだ贅沢は言ってられない。
女の子の中に入り、乱暴に腰を動かす。
目の前で上下運動をして揺れる白い乳房
顔を腫らし、涙を流す女の子の顔
腰を突き上げる度に漏れる嗚咽の声
その全てが・・・俺の興奮を増幅し、快感の波が押し寄せる

俺は・・・女の子の中で・・・果てた

[ 2007/01/17 18:37 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

麒麟も老いてはベテラン漫才師 

と・・・まあここまでが夢の話なんだ。
これだけの夢を見たら男性なら気が付くんじゃないかな?
とてもエッチな夢を見た欲求不満の男性が陥る現象
・・・そう、夢精だ。
最近俺もしてなかったからこんな夢を見てるんだな。
そういう風に思ってた。
そしてこんな夢を見て、夢の中で果てた。
起き上がってパンツの中を確認するよね?

・・・してないんだ。うん、夢精はしてないこともあるだろうね。
でも、朝勃ちすらしてないんだよ
健康な成人男子のはずなのに。
でも気分は爽快。

俺・・・この年齢ですでに枯れかけてるのか・・・?
スターになる前に男として現役終了のピンチ

[ 2007/01/17 18:35 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

人生谷あり下りあり 

今日の撮影はイマイチ、セリフを間違えまくった。噛みまくりのとちりまくり。
監督からも
「どうした?チンピラっ!初日に逆戻りか!?」
なんてゲキを飛ばされる始末
枯れてきたのがそんなにショックだったか?俺?
ワキで高橋の坊ちゃまがニヤニヤしてやがるし、気にくわない
挙句のはてに
「高橋く~ん、元気ない~の?これ飲~む?」
なんてぬかしながらバイタリティXXなんて差し出してきやがった!
とりあえず「へへ・・・スイマセン」って受け取っておいたけど。
俺は腰の低さでもトップクラスだ。

[ 2007/01/17 18:30 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

人生バンジーサイ王が馬 

混乱する頭、家に帰り台本を覚えるが頭に入っていない。
頭の中ではずっとあの夢と今日の女子高生の顔が廻る
台本を目の前にしても、目に映るのはただの文字の羅列に見える。
そんな中携帯が鳴った

見覚えの無い番号・・・誰だ?

1回目は無視した。
知らない番号、怪しい。
ただの間違い電話かも知れない。
正直、電話に関わってる気分ではない。

しかし、2回目のコール。
間違いでは無さそうだ。
仕方なく電話に出る、ドラマ関係者だったら大変だ
そう思い直して。電話に出た

「もしもし?」
電話の向こうから聞こえるのは聞き覚えのある声、関係者だったか?
「平田くん?憶えてるかな・・・?僕、メンデル製薬の・・・」
ああ!アンタか!ちょうど良い、聞きたいことがあったんだ。
「こないだのCMの件なんだけど・・・」
そうだ!それが聞きたかったんだ
ドラマの回が進んでもスッキリンAのCMは未だ流れない
流れているのはお坊ちゃまくんのバイタリティXXばかりだ
それどころかスッキリンAが店頭に並んでいない
一体、何がどうなっているのか?
「連絡が遅れてごめんね。スッキリンAがさ予定より認可が遅れてるんだよね

メンデル担当者の話はこうだった。
スッキリンAは生産は開始されていたがまだ日本では未承認の成分の薬を使っていた。
その認可が下りる予定が立ったのでCMを撮影し放映予定だったのが
予定より認可が遅れCM放映、販売ともに延期になっている。
そんな所だった。

申し遅れたが自分の名前は石田と言います。
また何かあったら連絡ください。
そう言い残して石田は電話を切った。
俺はを聞いた気がした。

[ 2007/01/17 18:28 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

夢か現で会いましょう 

今日の撮影は珍しくオフだ。
スターにも休日は必要ってことだ。
と、言うことで今日は髪を切りに来た。
常に人に見られる商売だ、身だしなみには人一倍気を使わなくては
駅前にある理髪店。
どんな店でも俺さえ通えば王侯貴族御用達の美容院に早変わり。
ショボイ散髪屋のオヤジでも俺の素材が良すぎて
仕上がりはカリスマ美容師真っ青の出来上がりとなる。

髪を切られながら目の前の鏡に映る駅前の景色を見る。
どいつもこいつもアクセクと動いてやがる。忙しいこった。
ふと、その中に見覚えのある顔が・・・
・・・!夢に出てきた女子高生だ!
俺はハッとした。
夢に出てきたのとそっくりだ・・・いや、本人そのものじゃないか?
違いといえば夢に出てきた女子高生より少しやつれている・・・

一体?・・・何が?

鏡に映る女子高生を観察する。
向こうは俺に気が付くはずもない。
夢に出てきた格好と丸っきり同じ制服、鞄、髪型
少し憔悴しているように見えるがパッチリした目元
頬の左側にバンソウコウ・・・
俺が夢で殴ったのはだったか?だったか?
いや・・・!偶然だ
たまたま以前駅前で見かけたんだ!
気になったから夢に出た
それだけ・・・それだけだ!
あまりにも生々しい夢奇妙な偶然
いつの間にか女子高生は駅前からいなくなっていた。

[ 2007/01/17 18:27 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

猿も木から大量落下 

俺が悩んでいても、周囲は滞りなく進む。

今日の撮影は早くも俺が殺されるシーンだった。
ナイフで心臓を一突きにされ殺されるシーン
他のシーンの撮影が残っているので
これが最後の撮影では無いが、俺の一番の見せ場となる。
悩んでなどはいられない。俺の将来がかかっているのだ。
ロケ地に到着、珍しく高橋の坊ちゃんから朝の挨拶を交わしてくる
「平田く~ん、今日の撮影よろしく~ね。良いシーンにしよう~ね」
お前に言われなくても分かってる。
最高のシーンにしてやるさ。

後は・・・お前次第なんだぜ?分かってるのか・・・お坊ちゃま?

「気迫が足りねぇぞ!高橋!分かってんのか!?ああ?」
相変わらずの監督のゲキが飛ぶ。
繰り返される撮りなおし
見せ場のシーンだ。納得がいくまで繰り返されるだろう。
高橋のバカが失敗を繰り返しながら
何度も何回も・・・俺の体にナイフを持って突進してくる
何回も・・・十何回も・・・何十回も・・・
その度に監督のゲキが飛ぶ。
何回もぶつかる高橋に俺はイラ立つ・・・
何十回目だったろう・・・こう思っていた
(違うだろ・・・?そうじゃ無いだろ・・・?)
心の内側にあった暗く、深いくすぶり・・・
それが外側に漏れ出したような感覚・・・
これを何と呼べば良いのだろう?
迷いの無い、純粋な・・・濁りの無い・・・悪意
不思議と悪い気持ちではなかった。

ただ、今夜はスッキリンAを飲まなければ眠れそうもない。

[ 2007/01/17 18:25 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

住居霧中 

再び奇妙な夢。
ここは・・・どこだろう?
金持ちが住んでそうな家やマンションが並んでる。
その一角にあるマンション・・・オートロックの玄関
ルームナンバーをプッシュする。ピンポーン
反応して出た声は・・・高橋だ
「あ~れ、平田く~ん、どうした~の?」
ああ、ちょっと話したいことがあってさ・・・
「そ~う、ちょっと待って~ね、今開けるか~ら」
ガチャ!玄関のロックが外れる音がする。
エレベーターに乗り高橋の部屋のある階へ。
部屋の前に着く、インターホンを押す。
インターホンからの反応は無い
程なくしてドアが開く、出てきたのは高橋のマヌケ顔
「平田く~ん、どうした~の?」
相変わらずの語尾を伸ばす間の抜けた話し方
夢の中でも変わりはしない。高橋は高橋だ。
いや、ちょっと、たまには若手同士で語りたくてさ。
「そうな~の、まあ入って~よ」
俺を招き入れる高橋。

ショーの見せ場はここからだ。良い演技を・・・期待するよ。

「今日は良いシーンが撮れた~ね」
なるほど今日の続きの夢か、あの撮りなおしにはウンザリしたものな・・・
しかし、納得のいくシーンがとれたね、と調子を合わす俺。
「あの厳しさも愛情なのか~ね?」と高橋
監督?と俺が聞く?
ウンウンと頷いている高橋、マヌケな面だ。
良いモノを追求する職人なんだろうな、俺が返すと
「なるほど~ね」と言いながら紅茶を出してきた。
ふんわりと漂う良い香り、さすが金持ちのボンボン
夢の中でまで良い紅茶を出してきやがる。
紅茶を飲みながらひとしきり演劇論議
親の七光りとは呼ばれたくないから一生懸命勉強してるんだ!
などと熱く語る高橋。その割には下手糞なんだな・・・
夢の中の感覚でアテにはならないが2時間も話しただろうか?
時計はちょうど11時を指していた。

今から、高橋の家を訪ねた真の目的を実行する。

[ 2007/01/17 18:23 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

芝居だけならサルでも出来る 

「なあ?高橋くん、今からお芝居しない? 」
俺から切り出した。
せっかく若手俳優が2人いるんだ、勉強を兼ねてやってみないか?
高橋は「面白そうだ~ね」と軽く承諾した。
バカが・・・乗ってきやがった・・・
今日の撮影の最中に感じた暗く、深い・・・真っ黒なヤツが出てきている。

芝居の内容は今日の撮影シーンを立場を逆にしてやってみようということになった。
逆の立場から演じてみればお互い新しい発見があるだろう、と。
ナイフの小道具どうしようか?
と高橋が聞いてきたので俺はリュックに用意してあったナイフを見せた。
こんなこともあろうかと思って、さ。
そう言うと高橋はさすが!と感心しきりだった。

命をかけた演技が始まる。迫真の演技を見せろ・・・よ?

[ 2007/01/17 18:22 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

嫌い嫌いで大嫌い 

お互い今日の撮影で何回も同じセリフを聞いている。
立ち位置も、動作も憶えている。
緊張感を持たすために一発でやってみよう。ということになった。

高橋「テ、テメエ!一体どういうことだ!?」
俺「あんた等の企みに乗るのも最後ってことさ」
高橋「裏切るっていうのか!?」
俺「・・・・・・・そうさ」
高橋「こんなところにノコノコやって来てただで済むと思ってるのか!?」
俺「ただで済まないのは・・・アンタの方じゃない?」

(本当にただで済まないんだけどな・・・良い声で鳴いてくれ)

「死ね!」

撮影の時と同じく
ナイフを構えて高橋に向かって突進する。
あの時と違うのはお互いの立場が入れ替わっている事
カメラが無い事
そして・・・小道具のナイフは本物だという事。
全身の力を込めて高橋にナイフを突き立てる。
狙いは少し外れて心臓では無く鳩尾の辺りに刺さった。
「え・・・!?」
状況が飲み込めていない高橋。
あまりの痛さに感覚が麻痺しちまったかい?坊ちゃま?
「な・・・ん・・・で?」
・・・まだ話せるのか、しぶといな。
俺は突き立てたナイフを造作も無く捻った
「ケハッ・・・・!」
口から空気の漏れるような音を響かせて
高橋はドサッっという音を響かせて倒れこみ
物を言わない肉塊へと姿を変えた
俺は証拠となるような指紋を拭き取り
帽子にサングラス、リュックに入れてあった替えの服に着替え
血みどろとなった肉の塊に「アバヨ」と挨拶し
高橋のマンションを後にした。
着替える時に気が付いたのだが
俺の下着には・・・射精した跡があった。

[ 2007/01/17 18:20 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

虫の知らせの虫を叩き潰す 

目が覚めた、あんな夢を見た後なのに
気分はすこぶる爽快だ。
何が問題があると言うのだろう?スッキリンAに。
早く認可とやらを出して一般に販売すればいいんじゃないのか
こんなに良い薬なのに
朝飯を食っていると携帯が鳴った。
ドラマの撮影スタッフからだ、画面の表示を確認して俺は電話に出た
「あ、平田くん?大変なことになってさ!分かってると思うけど撮影中止だよ!」
ん?何のことか俺にはさっぱりだった。
まさか夢の通りに高橋が死んだとでも?

・・・その通りだった。

スタッフに促されテレビを点ける
朝のワイドショーが放映されている。
そこにはヅラだと話題の司会者が真面目ぶって何かを話していた。
そして、画面左上のテロップに
『一体何が!?若手超人気俳優、自宅マンションで惨殺!!』
と書かれていた。
一瞬、頭が真っ白になる。
即座に続報が流れた。現場からの中継だ。
夢で見たものと同じマンションの前でレポーターが事件のあらましを喋っている。
昨夜、深夜12時ごろ腹部をナイフのようなもので刺されて死亡
マンションの監視カメラには20台前半と見られる不審な人物が映っていた。
現金等が盗まれていないことから警察では怨恨で知人の犯行の線が強いとみて捜査中

奇妙な夢、偶然の一致
偶然の一致・・・偶然の一致・・・偶然の一致・・・偶然の一致
偶然の一致・・・ぐうぜんのいっち・・・グウゼンノイッチ・・・のはずない!

分かりました、とだけ答えてスタッフからの電話を切った。

[ 2007/01/17 18:18 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

上手の水がだだ漏れ 

念のためリュックの中身をチェックした。
ナイフも・・・汚れた服も!下着も!そこには無かった。
言いようのない不安感が全身に汗を滲ませる。
俺は何もやってない!夢を見ただけだ!
女子高生も!高橋も!偶然の一致なんだ!
そう叫びたかった。
しかし、目の前にある現実。
コレは現実なのか?それとも今見ているのも悪い夢なのか?

寝る前でも無いのに、俺はスッキリンAを飲んでいた
何本も・・・何本も・・・!

[ 2007/01/17 18:17 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

俺の不養生 

ドラマの放映は高橋が生きていた回までは放送するようだ。
l殺された被害者が最後に出演したドラマとなれば
視聴率はハネ上がるだろうという思惑で。
芸能界っていうのは死人ですらネタにする恐ろしい場所だ。

ただ、高橋が出ていたバイタリティXXのCMは全てストッパブルU錠という
メンデル製薬の下痢止めのCMに差し替えられていた。
・・・スッキリンAはまだ認可が下りてないらしい・・・

最近身の回りが何かと騒がしい。
近所で犯罪が相次いでいるらしい。
スリ、放火、レイプ、強盗・・・殺人
俺のアパートにも刑事と思しき人物が
立ち替り入れ替わりで目撃情報の聞き込みに来ている。
その度に俺は平田の事件か?と思い
恐怖で頭がオカシクなりそうになる

気が付くとスッキリンAの一日の摂取量が10本を越えていた

[ 2007/01/17 18:15 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)

人生楽なら苦はないさ 

今日の刑事はいつもと様子が違った。
俺は・・・警察署に任意同行を求められた。
重要参考人ってやつだ・・・
嫌な予感があった・・・虫の知らせというやつだろうか
警察に連れて行かれる前に
俺は部屋にあったスッキリンAを

ほぼ全て飲み干していた。

今の俺は何でも出来る・・・神と同様の存在だ

[ 2007/01/17 18:10 ] 第五章  ドラッグ・スター | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
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