僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

私は自慢じゃあないがモテたことはない。
小学校、中学校ではクラスで一番カワイイ子が女王様なら
私の存在は『庶民』、
気にもされない。
それぐらい目立たない、華もない。ないないづくしの女だった。
だが、私の世界が変わってしまったのだ。
変わったのは私なのか、世間の基準が変わってしまったのか
どっちなのかは分からない。
私はモテるようになった
もう雑誌の広告のフェロモン香水を振りかけて
それが本当に効果があったかのようにモテまくっている。
学校内では私は某宗教の教祖以上にモテてしかたない。
自分でも信じられないくらいだ。

ただ……問題は、私の高校って女子高なんだよね……

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[ 2007/01/15 00:59 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

回想 

現在高校2年生。
1年の時は普通に生活してたなぁ――あの頃が懐かしい。
男子には気にされない存在でも女子の友達なら沢山いる。
そんな友達の中、女子高というある意味開放的な空間で
くだらないお喋りしたり、お弁当食べたり、授業中にお話したり
部活に燃えたり、恋愛に悩んでみたりと
いわゆる普通の女子高ライフを楽しんでいた

いつからモテルようになってしまったか……
分からない事は無い。
それ以前に兆候はあったのかも知れない
でもあの日、私の周囲は一気に変わったのだから。

春、4月色んなことが始まっていく。
クラス替えも終わってみんなの役割もあらかた決まった。
委員長タイプ
リーダータイプ
いじられタイプ etc...
そんな中、私の役割は自然とごくごくまっとうなポジションに収まった

女子生徒その1

簡単に言えばいつも通り別に目立つこともない
好かれすぎもしない、嫌われもしない
そんなポジション。
平凡な喜びに平凡な悩みをもてる
気楽にやっていけるポジション決定に一安心!ってところだった。

うん、あの日は放課後までは平和だったんだよね。

いつも通りの平凡な一日を過ごして。
お昼休みにはお弁当食べながら
友達の彩ちゃんと「来週の実力テスト、勉強してないよー」
なんてどうでも良いようなお話して。

午後の授業も終わって部活に参加して……
あ、ちなみにソフト部です。
レフトで7番打ってます。
別に名門じゃないし部員もそんなにいないから
補欠とレギュラーの実力差なんてあんま無いんだよね。
ただ部活の出席率でポジションが決定してると言うか……

おっと、話が脱線しました

マネージャーしてる彩ちゃんと一緒に練習着に着替えて部活に参加
ここまではごくありふれた一日だったのよ。

[ 2007/01/15 00:58 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

きっかけ?はじまり? 

突然の悲劇、いや喜劇?が私を襲う!
夕方になりかけて太陽の位置が低くなってきたなー
なんてそんなまさに「上の空」なことを考えてたのがいけなかった!
「レフトー!!みのりー!!!!!」
あ、私の名前 岩瀬 みのり って言います。ヨロシクね♪

ああ、また脱線ですね^^;
声が聞こえたと思って前を見るとまさに眼前にライナーで突っ込んできたボール・・・
予測どおりの顔面直撃
意識がブッ飛びました――

目が覚めたらそこは保健室のベッドで・・・ああ・・・アソコから始まった

ぼんやりと目が覚めた
……うっすら天井が見えて……教室?って思って
目の端にカーテンが見えて
自分がいる場所がベッドの上って分かって。

……ああ、保健室

そう思った瞬間、鼻に激痛
アイタっ!って思った瞬間自分が何で保健室にいるのか理解した。

ボール……顔面直撃
ドジったー!よりによって顔面って……

鼻を触るとティッシュが詰められてる
あ、ティッシュじゃなかったな、脱脂綿だ。
ともかくソレで鼻血も出てたことが分かった。

ただですら低い目の鼻(低い、じゃないのよ?低い目、ね。ココ重要)
がさらに低くなったらどうすんの!私!
ってちょっと自分に腹が立った。

そうこうしてとりとめなくない事を考えてたら
そうだ……保健室の先生がカーテンを開けたんだよね……

[ 2007/01/15 00:57 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

保健室へようこそ! 

「ああ、気が付いた?」
カーテンを開けて入って来たのはこの保健室の主
紅子先生(28)だ、みんなからは『紅ちゃん』って呼ばれてる。
何かと色々な相談に乗ってくれてみんなのお姉さん的存在。
頼りになる先生だから私も割りと好き……だった。

「あ、紅ちゃん。ゴメンねードジっちゃったよ」
第一声でとりあえず紅ちゃんに謝る私。
視線を紅ちゃんに向けると……

……紅ちゃんのブラウスのボタンが全開だった。

普段は割とビシっとした格好の紅ちゃん。
白いブラウスに黒のタイトが制服みたいに着こなされて
デキル女って表現がしっくりくる、そんなタイプ。

だが、今私の目の前にいるのって……紅ちゃんだよね?
そう聞きたくなるくらい明らかに服装が乱れている
良く見れば髪も乱れてるし、全開のブラウスの隙間から見える胸は
ブラもしてないんじゃない?

うーん、何て言うのかな……?
映画でエッチなシーンとかあるじゃない?
その直後のエッチなことした後ですって服装、そんな感じ。

いつも履いてる黒いパンストも履いて無くて
変な想像かもしれないけど……まさかノーパン
観察していると微妙に息遣いも荒くないかい

私がある意味ドギモを抜かれていると
紅ちゃんが私に近付いてきた……

[ 2007/01/15 00:56 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

ヌーディスト保健室 

「岩瀬さん……大丈夫?」

紅ちゃんが細くてキレイな指を私の鼻のあたりにソーッと伸ばしてくる。
ちょっと潤んでる瞳、艶やかな唇
腕を上げたからさらに広がったブラウスの隙間から見える
形の整ったオッパイ……ハイ!ノーブラ確定でました!
ついでに言っちゃうとね、乳首もモロ見えでしたよ。ビンビンって感じ。
気合に溢れて存在主張してます!ってヤツ。
私が男だったらいただきまーすってシュチュエーション。

私が硬直していると、紅ちゃんの指が私の鼻に触れた
痛ッ!」
私の鼻にバンソウコウが貼ってあり、そこに紅ちゃんの指が触れた
ハッキリ言って痛いなんてもんじゃあない。

紅ちゃんもその声にビクッっとなって慌てて手を引っ込めた。

手をひっこめた後、一瞬の間があった。
その間の後、また紅ちゃんが私を見て微笑みながら言った。
「まだ、痛むわよね?少し……休んでいきなさい?」
カーテンの上の隙間から見える窓の外は日も暮れて暗くなっていた。
んー、何時か分からないけど遅くなったら電車が危ないぞ?
「あ、いいよ紅ちゃんも帰り遅くなるし、私も親が心配するから……帰る準備するね?」
私がこう言うと紅ちゃんはニッコリしながら
「大丈夫よ、岩瀬さんのお母さんには私が連絡入れておいたし、私が車で送ってあげるわ……」
そう言いながらもう一度私に近付き、ベッドの淵に座って
私の肩に手を置きながら
「ね?」と念を押すように紅ちゃんが微笑む。

肩に置かれた手から紅ちゃんの体温が奇妙なほど伝わってくる……
…………???なんでこんなに体温が伝わってるの????
私は自分の体を改めて見てみた……

ちょ、私全裸になってました

[ 2007/01/15 00:55 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

誘惑の保健医 

ええ裸です、全裸。半裸でもなく全裸
スッポンポンちゅーやつですわな。
そう、服も下着も何もかも。脱がされてるの。
下着は!?練習着は!?
周りを見回すとベッド脇の椅子の上に畳んで置いてありました。
少しホッとする……いやいやいやホッとしてる場合じゃない!
何か妙に色っぽい紅ちゃんに、なぜか妙に全裸な私。
どう考えたっておかしくないか?コレ?

「え?あの、紅ちゃん?私なぜにハダカ?」
ようやく体が思考に追いついて私の肩に手を置いたままの紅ちゃんに聞いてみた

「ああ、脳震盪を起こしてたみたいだからね……体を締め付けるものは……良くないでしょ?」
事も無げに紅ちゃんは潤んだ瞳のまま答える。
「あ、ああ……そうっすね」
なんか動揺しきっていて言葉がうまくしゃべれない。

そんな私を見つめながら
「だから、ゆっくりしていきましょ?……ね?」
今度は「ね?」と同時に……手が、私の胸に!!!!

[ 2007/01/15 00:54 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

逃亡者 

その後の動きは光速だった、と我ながら思う。
「ゴメンね紅ちゃん!じゃあ帰りまっす!」
紅ちゃんに告げるとベッドの脇にあった服を速攻で身に着ける。
「え?あ、いいのに……」って言う紅ちゃんを
放って置いて私は保健室を駆け出していた。

頭は混乱してます。
とにかくダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
制服が置いてある部室に向かってダッシュ!

(あちゃ~)

失敗に気が付いたのは部室の近くに来たとき。
(今が何時か分からないけど、間違いなく部室の鍵って閉まってるじゃん)
制服をどうしようと思いながらもとりあえず部室の前に
「あ!気が付いたんだ!良かったぁ!」
暗がりに立ってたので姿はハッキリ見えないが
声の主は間違いなく彩ちゃんだった。
「え?彩ちゃん?」
声の主に確認する。
「あ、心配で……残ってた。コレ、制服。着替えるよね?」
彩ちゃんが私の制服を部室から持ち出してくれていた。

助かった~!

[ 2007/01/15 00:53 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

暗いと不平を言うよりも、もっと近付いて見ましょうよ 

「打ったところ、大丈夫……?」
私の着替えを待ちながら、彩ちゃんが尋ねてくる。
「うん、まだ鼻痛いけど……平気」
制服の上を着ながら私は答える。

心配して待っててくれたなんて、アンタはええ子や~

制服を着替え終わって、彩ちゃんの優しさに心から感謝する。

「あ……やっぱり痛そう~」
彩ちゃんが私の顔を覗き込みながら言う

……って顔近くないかい?

「あ、ゴメン!」
私の視線に気が付いた彩ちゃんが顔を引っ込める。
暗かったから良く見えなくて顔を近付けただけか。

保健室への出来事が出来事だったから
彩ちゃんにまで変な警戒をしてしまった、反省。

駅まで歩き、ホームに着いた時には時計は8時を指していた。
私も彩ちゃんも降りるのは同じ駅。電車で大体30分くらいなもんかな?
「ごめんね、わざわざ残ってもらっちゃって……遅くなっちゃうね」
私のドジに巻き添えを食らってる彩ちゃんに謝る。
「いいよ~、気にしないで」
彩ちゃんが微笑んで答えてくれる、やっぱりエエ子やなぁ~

彩ちゃんにまで警戒心を持つなんて……さっきの衝撃は大きすぎた

[ 2007/01/15 00:52 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

帰り道、天使は乱心した 

電車の中では心配そうな視線を彩ちゃんが何度も投げかけてくる。
その度に私が大丈夫だよ、って言う
そんな展開が何回か繰り返されていた。

心配症だね、この子も
友達っていいな~。

それ以外はいつもと同じ。
お喋りしながらの電車に揺られて30分だった。

目の前に座ってるOLかな?お姉さんが私たちの方をずっと見ていた。
少しうるさかったのかな?どうもスイマセン。反省。
だって楽しいんだもの。

駅を出て10分ほど歩くと彩ちゃんとバイバイする場所になる。
そこから別方向でお互い家まで徒歩15分てところなのかな?

その場所に到達、ここで
また明日ね~なんて言いながらバイバイするのも
いつものこと。

ちょうど交差点になっていて歩道が街灯に照らされている。
「本当に遅くなってゴメンネ!この埋め合わせはいつかするから!」
私は最後に彩ちゃんにもう一回謝る。

彩ちゃんが「アハハ・・・」て笑いながら近寄ってくる。
私は彩ちゃんが「いいよいいよ」ってまた繰り返すと
勝手に予測していた・・・

「チュ!」
・・・!!!???へ????
彩ちゃんが私の口に軽くキスした・・・・!?

絶句する私を置いて彩ちゃんが自分の家の方向に駆け出す。
少しだけ走ったところで振り返り
埋め合わせはそのキスでいいよー!」
満面の笑顔でこちらに向かって大きく手を振り
そのまま自分の家に走っていった。

何が起こったのか理解できず
その場で硬直してる私を残して・・・

[ 2007/01/15 00:51 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

ハロー・ピンク・ワールド 

呆然自失で家になんとかたどり着いた。
家ではママが
「学校から電話あったけど大丈夫?アラ大きなバンソウコウ」
なんて笑いながら出迎えてくれた。

何だったんだ・・・今日は・・・

訳の分からないことの連続に完全にパニックに陥っていた。
お腹もなんだか空いてない
ご飯はパスして・・・お風呂も・・・明日の朝シャワー浴びよう・・・

疲れた・・・何か疲れた・・・寝よう
こうして私はベッドに倒れこんだ
眠りにつく瞬間
(明日どんな顔で彩ちゃんに会うんだ・・・?)
なんてことを考えながら・・・

こうやって私の桃色な日々が幕を上げた・・・

[ 2007/01/15 00:50 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

衝撃の朝、いつもの朝 

少し早起きしてシャワーを浴びるためにお風呂場へ。
時間短縮のためシャワーを浴びたまま歯磨き。
浴室の鏡を見て・・・歯磨き粉を吹いた

鼻のバンソウコウに驚いたのではない。
首筋から胸にかけて残るハッキリ分かるキスマークに吹いた。
・・・心当たりが・・・一つだけある。

少し怖いが・・・確認するか?
ん~紅ちゃんも彩ちゃんも
今日もおかしかったら・・・どうしよう?

いつもの待ち合わせ場所、いつもの時間に彩ちゃんはいた。
「あ、オハヨー!」なんていつもの通りの挨拶をしてこっちに小走りで駆け寄ってくる
ここまではいつも通り。
いつもと微妙に違うのは、私の方か?
いや・・・なんか・・・彩ちゃんの接近が気になる。
「どうしたの?みのりちゃん?」
小首を傾げて彩ちゃんは聞いてくる。
「あ・・・ああ!何でもないよ!さ!電車乗ろ!」
変に意識してるのは私の方だけか!?

全然いつも通りの彩ちゃんを見て
昨日のアレは私の思い過ごしか?なんて思えてきた

[ 2007/01/15 00:49 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

電車の中の枕は? 

電車の中は相変わらずの混雑だ。
一応都市部に向かう電車だからサラリーマンとかも乗っていて
いわゆるラッシュで電車の中はぎゅうぎゅう詰めだ。
そんな感じで彩ちゃんと密着状態。
私より少し背の低い彩ちゃんのほっぺた辺りがいつも私の肩あたりにある。
これもいつもの光景。

帰りは楽チンで座れるが行きはギュウギュウ
そんな中でも、女子高生をナメたらあかんよ?
余裕で喋りまくる。
内容なんてどうでもいいんだ!我々は喋る!喋るぞぉ!

なんだけど、彩ちゃんの口数が今日は微妙に少ないような・・・?
ほぼ固定された体勢を首だけ無理に動かして彩ちゃんの居る方を見る

・・・あ、分かった・・・口数が少ないのも無理ないよ・・・

彩ちゃん、私の胸に顔を突っ込んでました

(え・・・?ちょっとー彩ちゃーん?)
あまりの光景に思わず小声で呼びかけてしまう私。
それに気が付いたのか「ふぇ?」と気の抜けた返事を返す彩ちゃん

ん?人の胸を枕にして寝てた?
いや・・・それにしては顔がほのかにピンク色のような・・・?
気のせい?意識しすぎ?
あー!昨日からこの子の行動が分からん!

でも、そんな事が気にならないようなことが
その時起こった!

[ 2007/01/15 00:48 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

痴漢!参上! 

誰かが私のお尻を触ってる
痴漢だ!
え~い、不届き者めぇ!
よりによって私を触るとは!
成敗いたす!

少しノリがおかしいと自分でも分かってます。
しかーし!むしゃくしゃしてた時に痴漢
今の私は燃えてるぜぇ~~~!!!

お尻の辺りにある手!後ろ手で掴んだ!
我ながら器用!お見事!

「ちょっと!アンタ!痴漢っていい度胸してんじゃない!次の駅で降りなさい!」
背後の顔の見えない相手に手を掴んだまま啖呵を切る
痴漢!召し取ったり~!
私が勝利感に浸っていると、彩ちゃんが後ろの奴の顔を見て言った・・・

みのりちゃん・・・その人・・・女だよ・・・?」

え・・・・・・?掴む手を間違えた・・・・・?

次の駅に着くまでの間、私は後ろの女の人に謝りっぱなしだった。
勘違いとは言え申し訳ない!もしお時間あるようでしたら
次の駅でキッチリ謝らせていただきます!本当にスイマセン!

もう必死

彩ちゃんまで小声で
(私も一緒に謝るよ!一緒に遅刻しよ!)
って言ってくれるし・・・
アンタは本当にお母さん思いの良い子だよ~!

手が自由に動くなら頭をナデナデしてあげたいくらいだ。
本当に何度も色々巻き込んでゴメン!

・・・でもね、彩ちゃん。胸の谷間に顔をうずめるのは、次からやめてね?

[ 2007/01/15 00:47 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

痴漢、間違えた後に 

後方から女の人の声が聞こえた。
小声で囁くような声。
位置関係的に私のほぼ真後ろにいたんだな、この人。
(分かったわ・・・次の駅ね・・・)

とりあえず謝るチャンスはくれるみたいです。
良かった~・・・あんまり怒ってないといいんだけど・・・

彩ちゃんもごめんね、私のせいで遅刻確定だ・・・

あと1,2分で次の駅に到着。
たぶん降りるのも一苦労だ。

駅に到着、私と彩ちゃんは人をかきわけ電車を降りる。
多分、あの女の人も降りてきてる・・・はず。
ホームに降りて乗り込もうとしている人の列の後ろに移動する。

まだホームには人が溢れかえっている・・・
どの人を間違えちゃったんだろ?
私はキョロキョロする。
でも、どの人かなんて分かるはずも無い。

彩ちゃんが私の袖を掴んで
「大丈夫?」って聞いてきてくれる。

うん、ゴメンネ・・・
私のおドジで彩ちゃんに迷惑かけっぱなしだよぉ・・・
この埋め合わせは必ず!キス以外で!

ゴチャゴチャ考えてたら前の方から声がした
「あ、いたいた・・・探しちゃった・・・」
目の前にいるのはピンクのスーツを着た
清楚なお嬢様~~~って感じの女性。
こんな人が痴漢するわけが無いだろ!って言うくらい

彩ちゃんより少し背が低いくらいかな?
小柄で、男の人の目から見たら守ってあげたいっ!ってタイプ

その時、また彩ちゃんが私の袖を引っ張って、小声で
(みのりちゃん・・・この人だよ・・・)
って言った。 ああ・・・この人か・・・

[ 2007/01/15 00:46 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

衝撃 

平謝りってヤツですよ!
何もしてない彩ちゃんと2人女の人の前に並んで
ペコペコペコペコ、ゴメンナサイの連呼!

「ああ・・・いいのよ」
女の人のお許しの声が聞こえて私は頭を上げる。
横の彩ちゃんも頭を上げたみたいだ。

「痴漢を捕まえちゃう勇気のある女子高生さんがどんな顔か見たかっただけなのよ」
お姉さんの一言で私の心はスゥーっと軽くなった。
「アナタ達も学校遅刻しちゃうでしょ?、早く次の列車に並びましょ?」

お姉さんに促されるままに私と彩ちゃんはすでに出来つつある
次の列車待ちの列にお姉さんと一緒に並んだ。
彩ちゃん、お姉さん。迷惑かけて本当に申し訳ない!

幸い次の列車はすぐに到着した。
私たちは列の最後方から電車に乗り込む
自分の罪の意識を軽くしたいのもあって
私は列車に乗り込む寸前のお姉さんに
「さっきは本当にすいません」ともう一回謝った。

「いいのよ・・・」ギュウギュウの車内に入ろうとしながらお姉さんは言った。

「だって・・・触ってたのは本当だから

その一言を残しお姉さんは上手に隙間を見つけてスルリと電車に乗り込む。
「へ・・・・?」
間抜けな声を出して一瞬立ち止まってしまった私の目の前でドアが閉じる。

電車のドアの窓ガラス越しに微笑みながら悪戯っぽくウィンク
私に向かって投げキッスの振りをして電車は走り出す。

ホームに残されたのはお姉さんの一言で硬直してる私と
私の後ろにくっついていた彩ちゃん

「みのりちゃん・・・あの人が痴漢だったんだね・・・」

2人とも目が点になって、ボーゼンとしていた・・


[ 2007/01/15 00:45 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

遅刻の果てには 

お姉さんが乗った電車を呆然と見送った後
私と彩ちゃんは次の電車に乗った。
学校はやっぱり遅刻。
教室ではすでに1時間目の授業が始まっていた。
授業中の教室に遅刻してまで入り込む度胸がある訳も無く
とりあえず彩ちゃんと2人で職員室に遅刻の言い訳をしに行くことにした。

職員室には私たちのクラスの担任、中野先生がいた。
授業が無かったみたい、ラッキーだ。
中野先生に遅刻の理由を説明する。
まさか女の人に痴漢されたとは言えず
痴漢を捕まえたけど逃げられた、とだけ説明。
先生も「痴漢には気を付けなさいね、女の子なんだから」
と、当たり障りの無いことだけ言ってオシマイ。

この次の一言のほうが、私には大問題だ。
「じゃあ、2時間目まで、保健室で自習してなさい

保健室・・・以前であれば
即答で「ハ~イ!」って言えたんだろうけど・・・
現に昨日の出来事を知らない(知るはずもない!)
彩ちゃんは「ハ~イ!」って言ってるし・・・
まさか彩ちゃんに説明する訳にもいかないし・・・
なすすべも無く、私は彩ちゃんに保健室に引っ張られて行った・・・

[ 2007/01/15 00:44 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

保健室、再び 

私の心配は杞憂に終わったよ。
保健室には白いブラウス、黒のタイトスカート、セットした髪型の
いつも通りの紅ちゃんがいた。
「あら?どうしたの?」
保健室に入った私たちに紅ちゃんの当然な質問
「どっちか具合でも悪くなった?」
いつものちゃんとした保健医の紅ちゃんだ・・・
彩ちゃんも紅ちゃんも昨日のことが無かったようにいつも通りだ
やっぱり昨日の事って全て私の勘違いなのか?
「あ、違うの、2人とも遅刻なんだ」
彩ちゃんが紅ちゃんに説明する。遅刻っていうことが分かって
紅ちゃんは、アラアラ・・・なんて言いながらも私たちに自習用の机を用意してくれた。
モチロン、勉強なんてしないんだけどね(笑)
2時間目までの少しの時間
私と彩ちゃんと紅ちゃん、女3人でたわいもない話に興じた。

やっぱり何かの勘違いだったんだね。
そう思えたのもつかの間だった。
1時間目終了のチャイムが鳴り、教室へ行くために保健室を出ようとした時だった。
彩ちゃんが先に保健室を出て、私が後に続く。
私が保健室のドアの近くに来たとき
紅ちゃんが私の耳元で小声で囁いた。
(昨日の説明したいから・・・放課後に保健室に来てくれる・・・?)

ああ・・・何かの間違えであって欲しかったのに・・・

[ 2007/01/15 00:43 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

私の奇妙な冒険 

学校の生活はいつも通り。
あ、一つだけ変わったことが・・・
お弁当の時間なんだけど朝に慌てたこともあって
私、お弁当忘れたんだよね。
ドジっ娘な私・・・orz
それで、仕方ない・・・食堂に行くか、と思ってたら

みんながお弁当分けてくれた
というか、いつの間にか私が弁当を忘れたことがクラス全部に知れ渡ってて
全員が一品ずつオカズを分けてくれたのよ。
クラス35人、私を除く34人が一品ずつ+ご飯を少しずつ
うん。かなり豪華なお弁当になってしまった(汗)
食いきれるか!こんなに!
でも、嬉しかったよー!みんなアリガトウ!!

その後は何も変わりなく放課後に・・・
恐らく、本日で一番のハードな項目になることが予想されます・・・
部活よりも、勉強よりも

ソフト部のマネージャー彩ちゃんに
「私、鼻のバンソウコウ保健室で替えてから部活出るから、伝えてくれるかな?」
とお願いしたところ
「あ、大丈夫・・・?私も付いて行こうか?」
うん、付いて来て欲しいのはヤマヤマなんだけど
話が危険な方向に及ぶ可能性が高いからなぁ・・・
とりあえず丁重にお断りして保健室へ・・・

昨日の事の説明」って言われてるから足取りの重いこと・・・
とりあえず、意を決して保健室へ入ることに・・・ああ、怖い。

紅ちゃんがマトモでいてくれますように・・・これだけが望み

[ 2007/01/15 00:42 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

膜をめぐる攻防戦 

岩瀬!入ります!」
勢いで怖がってることをカモフラージュ
保健室には紅ちゃん一人だった。

あ、格好はマトモでした。まずは一安心。

椅子を勧められて座っていると紅ちゃんが紅茶を淹れてくれた。
うん・・・いつもの・・・紅ちゃんだよね・・・?
私がそう思っていると紅ちゃんから会話を切り出してきた
「昨日は・・・ゴメンね?・・・気にしてる?」
ウン、メチャメチャ気になってる。
現在でも頭が混乱中です。
それなのに「イヤ、あはは・・・」くらいしか言えない
とっても小心者の私。
それでもこのままではラチが明かない!気持ちを強く持って・・・思い切って聞く!
「ね、紅ちゃん・・・昨日のあの格好って・・・」
私の質問を察してか、紅ちゃんが少しうつむき加減で話し始める。
「あのね・・・最初は・・・ボタンを緩めてあげるだけのつもりだったのよ?」
ウン、でも私全裸でしたよね?
「ボタン緩めてる間に・・・その・・・見たくなっちゃって・・・」
ウン、だって全裸になってましたもんね?
「それで・・・いつの間にか・・・全部脱がしちゃってて・・・」
ウン、見事なまでに全裸だったもんね?
「ごめんなさいね・・・?」
これで裸になってた理由は分かった・・・見たかったって何でよ・・・?
「その・・・何でだろ・・・?ムラムラしちゃったって言うか・・・」
・・・一応女なんだけどな、私。

紅ちゃんが続ける
「うん・・・私もノーマルな趣味なんだけど・・・昨日は・・・」
そういえば!キスマーク!あれも紅ちゃん?
「あ・・・!ゴメン・・・なさい・・・我慢できなくて・・・」
うう・・・そうだったか・・・やっぱり・・・
「それで・・・その・・・興奮しちゃって・・・」

ああ・・・イッパイのキスマークはやっぱり紅ちゃんだったか・・・
まだ男の人ともしてないのに・・・初体験?が女・・・
相手が美人だったのが救いか・・・

その時、少しイヤな予感がして・・・紅ちゃんに聞いた。
「紅ちゃん・・・吸ったのって・・・オッパイだけだよね・・・?」
紅ちゃん、思いっきりギクッ!って表情になってます・・・やっぱりか・・・

「あ・・・ごめんね?大事な所・・・痛い?私・・・強く吸い過ぎたかな・・・?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!?
ダイジナトコって・・・・エエエエエエエエエエエエ!!!???
ああ・・・私のまんまんまで陥落か・・・処女膜が無事なら・・・

「でも・・・岩瀬さんの・・・美味しくて・・・恍惚となっちゃって・・・」
ヤバイ・・・紅ちゃんの眼・・・潤んできてません?
「それで・・・タクサン吸って・・・そのうち熱くなってきて・・・」
ヤバイ・・・息も少し荒い・・・
「火照りを抑えるために、保健室だっていうのも忘れて思い切り自分を慰めたの・・・」
えーと、つまりオナったって事ですよね?
あのときの私の予測は間違って無かったってことか・・・
あの時の服の乱れ方・・・尋常じゃなかったものなぁ・・・

やっぱ聞かなきゃ・・・処女膜・・・無事に済んだかどうか・・・

「紅ちゃん・・・最後まではシテないよね・・・?」
勇気を出した!だってかなり重要なコトだもん!
処女を奪ったのが女の人だったら・・・想像するだけで怖い

私の質問に紅ちゃんが微笑んだ。
その反応って・・・やっぱり・・・?
「しようとした時に・・・岩瀬さん起きちゃったから」
ふう、安心した・・・と同時に恐怖した!
しようとした時・・・って!!!!
危機一髪!私の処女!!

えーと、紅ちゃんの眼がかなり潤んでます。
そろそろ逃げた方がいいかな?私・・・

ね・・・?続き・・・しない?」

紅ちゃんのその一言がトドメです!
逃げました!
紅ちゃんの潤んだ眼も怖かったし
荒くなってる息も怖かったし
何より、何よりも私
ノーマルですからぁぁぁああああああああああ!!!!!!111
一目散に保健室を飛び出し
部室へダッシュ!

あ、鼻のバンソウコウ交換してもらってない・・・
って!そんなことどうでもいい!!!
処女の方が大事だあ!!!!!!!

[ 2007/01/15 00:41 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

天使の誘惑 

息はハァハァで部室に到着。
ドアを開けると中には彩ちゃんが一人で座っていた。

・・・ココも危険地帯なんじゃなかろうか?

「あれ?バンソウコウ替わってないね?」
ス・・・鋭い・・・普段ポヤーっとしてるのに・・・
「あ!紅ちゃんとついお喋りしちゃってさぁ・・・」
嘘じゃないぞ・・・内容は話せないが・・・
「えー!ズルいよぉ、ついて行けばよかったぁ」
ハハハ・・・楽しいお話じゃなかったんだけどね・・・
「また今度一緒に保健室行こ?ね?」
なんとか彩ちゃんをなだめる。

・・・拗ねた彼女をなだめる彼氏の気分だな、こりゃ。

それにしても部室につい来ちゃったけど・・・部活どうしよう・・・?
さすがに体を動かす気分じゃないぞぉ!

彩ちゃんに部活休むって告げると
「え?じゃあ私も休むーーー!」
と言って部長のところにダッシュして行ってしまった。
・・・いいのかな?
息を切らして帰ってきた彩ちゃん。
早速マネージャーのユニフォームであるジャージから制服に着替え始めた。
「ね?ね?帰りどっか寄ろうよ?」
Tシャツを脱ぎながら彩ちゃんが言ってくる
・・・んーあんまり気分じゃないなぁ・・・

なんて思ってたらいきなり目の前に彩ちゃんの顔!
・・・キスはさせん!させんぞぉっ!

キスを警戒して少し顔を後ろに退く私。
ん?って感じの顔をして追撃いてくる彩ちゃん。

・・・美少女だよなぁ・・・コイツ 。アイドルも顔負けの可愛さだ。
目ぇめっちゃ大きいしマツ毛長いし・・・
色白で小顔で・・ちょっと高校生にしては童顔かな・・・?
普段は肩の下あたりまである髪を
今は動きやすくするためかツインテールで結んでる・・・
形の良い耳・・・少しピンク色のほっぺた・・・
薄く・・・艶やかな唇・・・!

唇を見た瞬間に昨日の思い出がフラッシュバック
同時に自分に警報発令!

今度は追撃できない距離に体ごと後退した。

[ 2007/01/15 00:40 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

コマンド:かわす 

「そ、それより着替えようよ?彩ちゃん?」
今の彩ちゃんの格好はブラジャーとハーフパンツのみ。
少し小さいが形の整った胸が良く見える。
細身でくびれたウェスト、同じ女の子なのにため息がでるよ・・・
その私の一言に反応して
「エヘヘ」なんて言いながら着替えの続きを始める彩ちゃん・・・って!
ハーフパンツを脱ぎ出した!
女の子同士とはいえスカート履いてから脱がないか?普通?
なんかドギマギしてる自分が少し悲しい
しかもだ!彩ちゃんその下着のみ格好で
見て見て~♪少し胸大きくなったんだよ♪」
なんて言いながら再度私の方に近寄ってきてる・・・

・・・紅ちゃん2号か!?緊急事態だ!

「あ・・・あ~!お腹すいたな!」
彩ちゃんの攻撃をその一言で回避した私。
今は彩ちゃんほっぺを膨らましながらブラウス着てる。
「ちぇ・・・どうせみのりちゃんよりは小さいですよぉーだ・・・」
なんてことをブツブツいいながらも着替え終了。
う~ん、私の考えすぎなんだろうか?
とりあえず私の発言による流れでどこかファーストフードの店に寄ることに・・・
攻撃回避のためとはいえ・・・お腹空いてないんだよね・・・

しかも・・・さりげなくまた腕を組まれてるし

[ 2007/01/15 00:39 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

天使の間食 

結局駅前のハンバーガーショップへ。
お腹が空いたという私の言葉を真に受けて
彩ちゃんが気を利かせてしまった・・・
私・・・馬鹿よね?おバカさんよね?

あ、腕はほどいてもらいました。
彩ちゃんまたほっぺを膨らまして
「いいじゃ~ん・・・」ってスネてました。
この仕草は可愛いぞ。
但し!キスはさせんぞぉっ!!!

ハンバーガーショップに到着。
一応ドコにでもある有名店と言っておきましょう。
商品を注文
私はポテト、彩ちゃんはチーズバーガーとアップルパイ。
それに2人ともドリンク付けて。
彩ちゃんの方が食べる量が多いのは置いておこう。
席に座ってお喋り開始。
内容はいつも通りどうでも良いこと。
髪切ろうかな?とか 鼻、まだ痛い?とか
他愛の無いことを話していて
ふと気が付くと目の前で彩ちゃんが「あ~ん」と口を大きく開けている。
口に放り込んであげると、両手でほっぺを押さえながら
「おいし~!!」お前は女のクセに私を萌えさせる気か?

[ 2007/01/15 00:38 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

彩との思い出 

この可愛さは昔っからだよなぁ・・・

彩ちゃんとは中学からの付き合いだから
もう知り合って4年以上になるんだ・・・長いよね
中一の時に席が隣同士になって
なんか気が合って、すぐに仲良くなって・・・
同じ部活に入って・・・放課後も2人でお喋りばっかりして
休みの日に遊びに行くときも一緒
2年生の時にクラスが別々になって彩ちゃんが泣いてたっけ・・・
そんで3年の時にまた同じクラスになって、その時も泣いてたな・・・
高校受験のときは彩ちゃん成績すごくいいのに
お馬鹿な私のレベルに合わせて今の高校を一緒に受験したんだよね・・・
それで高校も1、2年ともに同じクラスで
2人で飛び跳ねて喜んだよなぁ・・・
彩ちゃん可愛いのに彼氏作らないし・・・
いっつも一緒、「一番の親友」コノ言葉がすごくしっくりとくる。

その彩ちゃんが紅ちゃんみたいになったらどうしよう・・・?
もし私が男なら「彼女にする」って選択肢で万事解決だけど(汗)

ハイ、あ~ん
昔のことを思い出してたら彩ちゃんの声が聞こえた。
ハッと気が付くと彩ちゃんが自分のアップルパイを私に食べさせようとしている。
パクっ、迷い無く食べる私。
アップルパイの甘さと微妙なすっぱさが口に広がる。
「美味しいね♪」彩ちゃんがニッコリ笑う。
「こうやってるとさ、私たちってカップルさんみたいだね♪」

ちょ!カップルはいかん!今の私は過剰反応するぞ!

[ 2007/01/15 00:37 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

天使に膝枕を 

あえてカップル発言を流した私。
ヘタな追求は自分の身を危なくするんだぜ?
その後当たり障りのない会話が2時間ほど続き
さて、そろそろ・・・と電車に乗って帰宅の途へ。

電車で座ると・・・あらら、彩ちゃん寝ちゃったよ。
クソ、これだけ可愛く生まれてみたかったぜ。
なんて思ってると彩ちゃんの顔が私の肩へ・・・

いいか・・・このまま寝かせてあげよ。

心の中ではなんかお母さんみたいな気分。
良い子ね、ゆっくりおやすみ。みたいな。
って思ってたら、彩ちゃんの頭がどんどんずれてきて私のフトモモのとこへ・・・
良くこの体勢まで起きないな・・・?
起こすのは可哀想とおもって耐えていると

・・・彩ちゃん?どうしてヒザを撫でているのかしら

駅に着くまでヒザなでなで攻撃に耐え切った私!
本当にお疲れ様!私!
途中、何回殴って起こそうか悩んだことか・・・
駅に着く手前で彩ちゃんを揺り起こす
「あ・・・ごめ~ん、寝ちゃってたね」
ちょい寝ぼけ顔が可愛い。
「ひょっとしてヒザマクラしてくれてた?きゃ~♪」
おい・・・なんでキャ~なのよ・・・
「あ、駅着いちゃう、降りなきゃ♪」

・・・無意識でヒザを撫でてたのは証明されたが・・・釈然としないぞ?

駅からお別れの場所まで、のんびり歩く。
警戒してるって言ってもやっぱり親友だよ
彩ちゃんのこと信じてる。
兄弟よりもお互いのことを分かり合ってる存在だもんね。
みのりちゃん、明日どうする?」
彩ちゃんが突然聞いてきた。
「え?明日って?」
彩ちゃんが少し怒ったような顔をする。
「明日のお休みだよ~!一緒に遊ぼうって言ってたじゃん!」
あ、そうだった。この2日で色々ありすぎて
休みのことなんて考える余裕がなかった・・・って
その色々のうち半分は彩ちゃんの仕業ではないの!
私がまたゴチャゴチャ考えてると
「・・・やっぱり、お鼻痛い?無理かなぁ?」
う・・・捨て猫のような瞳攻撃はヤメテ・・・弱いの・・・
「じゃあ・・・どっちかの部屋で遊ぶってことで・・・」
彩ちゃんの顔がぱぁっと明るくなる。

・・・しまった、私自分で地雷踏んだかもしれません・・・

[ 2007/01/15 00:36 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

休日の始まり 

私の部屋はちらかってて足の踏み場が無いってことで
明日は彩ちゃんの部屋に行くということになりました。
彩ちゃんが借りてきた映画のDVDがあるから
部屋でそれを見ようってことに。

怪しいのか怪しくないのか?
この子、もともと天然が入ってるから見分けがつかない

とりあえずいつもの場所でバイバイ
一応緊張してみたけど何も無かった・・・ホッ

家に帰ると昨日は顔を合わさなかった弟の仁が
「うわっ!姉ちゃんダセェ!何でかいバンソウコウ」
とか指を刺して笑ってきた。

何か平和でムカついたのでコブラツイスト決めておきました。

今日は彩ちゃんの家の近くのコンビニで待ち合わせ。
映画見ながら食べるお菓子を買っていくって電話で伝えたら
「私も一緒に買う~」とダダっ子モードに入った。
まあ、別に良いんだけどね。
待ち合わせの時間の15分前には着いてしまったので
店内で立ち読みで時間を潰す。
待ち合わせで人を待たすのが怖い私、実にチキンハートだ。
立ち読みしてたら彩ちゃん登場。
あれ?時間の10分前だよ?
・・・コイツもチキンだな・・・仲間だ。
とりあえず2人で色々買い込んでいざ彩ちゃんの家へ!

だから・・・腕を組むのはヤメなさいって・・・

[ 2007/01/15 00:35 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

胸騒ぎの休日 

彩ちゃんの部屋には何回も入ってるけど
いつ来ても可愛い。
そこかしこにヌイグルミが置いてあって
部屋の基本色はピンク。
ベッドがあって勉強机があって、小さいテーブルがあって。
フローリングの床にピンクのカーペットが敷いてある。
部屋の隅に液晶テレビ。DVDデッキがその上の段に置いてある。

彩ちゃんの部屋のインテリアは簡単に言うとこんな感じ。
いつ来てもキレイにしてある。

女の子らしさって普段の生活からにじみ出るものなのね・・・
何だか言いようの無い敗北感を感じるのは・・・気のせい?

「お茶いれてくるから、適当にくつろいでて♪」
彩ちゃんが一階のキッチンに降りて行く音が聞こえる。

ところで・・・部屋に入った瞬間から気になってたモノがあったんだぁ♪
彩ちゃんの机の上、伏せられてる写真立て
好きな人でも出来たのかい~?
親友なのに水臭いじゃないの
お仕置きにこっそり見ちゃうわよ~!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私が一人で写ってる写真ですた。
見なかったことにしておこう・・・

彩ちゃんの借りてきた映画は「シックスセンス」
ん~古いなぁ。しかもアンタ怖いの苦手なくせに。
案の定開始20分後には私にピッタリくっついていた。
画面に幽霊が出てくるたびに「キャッ!」とか「ウヒャ!」とか
見てるこっちが面白いリアクションを続けている。
正直、この映画1回見てるからオチ知ってるんだよね~
その分、私は全然余裕で見ている。
お菓子をつまんで、お茶飲んで・・・
腕に彩ちゃんがしがみついてるけど
この場合はしょうがない、許す!存分にしがみつきたまえ!

彩ちゃん余裕がないなぁ、2時間弱は平和な時間です。

[ 2007/01/15 00:34 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

天使の攻撃 

映画をオチまでしっかり見て現在休憩。
彩ちゃんは
「すごかったね~、まさかあんなオチになるなんてね」
なんて言いながら映画の感想を述べている。
私はといえば、一回見たことのある映画だけに
あんまり見ることには集中できず
テーブルの上のお菓子を食って食って食いまくっていた。
おかげで胃が少しもたれ気味です。
とりあえず横になりたいや・・・と
彩ちゃんのベッドの上でゴロン・・・横になった。
もはや自分の部屋のように好き放題です。

しかし、・・・しまった。油断してた。
すかさず彩ちゃんが横に座ってきました。
私の顔を見下ろして・・・
ねえ?みのりちゃん、知ってる?」

・・・一体何のことでございましょう?
さあ!私は無事にこの部屋から出れるのか!
自分的には映画よりスリル溢れる展開です。

彩ちゃんはなおも私に近付いてくる・・・
すでに私の手は彩ちゃんの小さいお尻に触っている。
私の頭の両脇に手をつく彩ちゃん・・・
彩ちゃんの顔が私の真上にある・・・キスされたら逃げられないな・・・
幸いキスはされなかった。
そのままの体勢で彩ちゃんが話を続ける。
「みのりちゃんって・・・モテるよね・・・」

・・・・へ?
私・・・この人生でモテた時期なんて一回たりとも無いんですけど?

人生で3回来ると言われるモテ期よ!
早く私のもとにやってこ~~~~~い!!!

「え?モテたこと・・・無いよ?」
目の前にある彩ちゃんの顔を見ながら
思ったままを答える私。
嘘、偽りはまったくございません!
むしろモテてみてーわよ!

「だって・・・クラスの子なんか、みんなみのりちゃんの事、好きよ・・・?」
ほほー、それは大きく出たもんだな・・・
「みのりちゃんも・・・憶えがあるでしょ?」
んー、無い!全くもって無い!
「こないだのお弁当だって・・・みのりちゃんでなきゃみんな分けてないだろうし・・・」
あー!そんなこともあったなぁ・・・あの時はありがとう!みんな!
「紅子先生だって・・・痴漢のお姉さんだって・・・みんな、みのりちゃんが好きでしょ?」
う・・・なんか反論の余地が少なくなってきた・・・
・・・・でも対象はみんな女なんだよね・・・そこが我ながら悲しい・・・
「このままいったら、みのりちゃん、誰か女の子とお付き合いするのかな・・・・?」

・・・・・・彩ちゃん・・・それは言わないで・・・

[ 2007/01/15 00:33 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

言い訳と涙と混乱と 

「そ・・・それは無いよ・・・私、ノーマルな趣味だし・・・」
本心なんだけど、これが精一杯の反論。
・・・確かにここ数日、おかしなほど女にモテモテだよなぁ
しかも美女ばっかり
私が男ならヨダレが止まらない状況だけど・・・
しかし!私はれっきとした女だ!

なんか・・・彩ちゃんの顔が悲痛な表情になってる。

急にそんなこと言い出してどうしたの?彩ちゃん?
最近のおかしな言動と何か関係があるの?

彩ちゃんは・・・急に抱きついてきた。
ふわっと香るシャンプーの薫り・・・良い匂い・・・
「他の女の人となんかつき合わせたくないよ・・・」
うん、私だってそんな気はさらさらない。
「男の人だったらまだあきらめがつくけど・・・」
やっぱり・・・紅ちゃん2号なの・・・?彩ちゃん・・・
「そんなの・・・いやだよぉ・・・」
声が震えてる、彩ちゃん、泣いてるようだ・・・

「大丈夫よ・・・約束する」
彩ちゃんを抱きしめ返し
そっと頭を撫でる。
「ホント・・・?」
まだ涙声の彩ちゃん、なんでこんなに心配してるんだろ・・・?
「本当。女の子とは付き合わない。彼氏を見つけるのを頑張る!」
偽らざる本心だし、彩ちゃんを慰めるのに最も効果的な一言だろう。
実際、彩ちゃんの一言は涙声じゃなくなっていたし。
ただ、その内容は予想外だった。

「・・・だったら、私がみのりちゃんを守ってあげる!」

頭の中が「?」でいっぱいだぁ!
どうして女の子と付き合わないから彩ちゃんが私を守るに繋がってしまうんだ?
お願い、もう少し順番を追ってプリーズ!
まだ抱きついてる彩ちゃんを離し、ベッドの上に座る私。
その向かい側に女の子座りでちょこんと座ってる彩ちゃん。
顔に涙の跡がついている。でも表情はこころなしか明るい。

話す体勢が整ったところで、詳しい話をどうぞ。

彩ちゃんの話はこうだ。

私は現在、大げさでなく学校中の女の子から狙われている。
・・・命が、じゃないよ?彼女にしようと、って意味ね。
それで、その中にはこれから猛烈にアタックしようとしてる人もいる。
うんうん、紅ちゃんみたいなのもいるわけで・・・その辺は判る。
みのりちゃんは押しに弱いタイプだから
・・・否定できません・・・
押されると形だけでも付き合ってしましそう、断りきれずに・・・
・・・・・・ありえなくは・・・無いな。

こんな感じだった。
だから、私の親友である彩ちゃんが守ってくれるって言うんだけど・・

[ 2007/01/15 00:32 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

「擬似恋人」 

「私と・・・擬似恋人にならない・・・?」

え?結局・・・付き合うtってこと?
「違うの!本当に恋人になるわけじゃなくて・・・みんなの前で真似だけするの!」
う~ん、なんか微妙じゃない?それ?
しかも彩ちゃんと恋人って・・・どういうメリットが?
「私がみのりちゃんと付き合ってるって分かれば・・・みんな、あえてアタックはしてこないでしょ?」
ん~、そうなるかも知れないね・・・でもやっぱ微妙
「試してみる価値は・・・あるんじゃないかな?」
う~~、ちょっと勇気の要る決断だよ・・・コレ。

「考えさせて・・・?」
こう言うのが精一杯でした。

家に帰ってじっくり考えた。

彩ちゃん自身が真似って言ってるんだから・・・変なコトはしないよね?
だったら危険が多いこの事態を回避できる唯一の案なのかな・・・
さすがに学校中の女の子にアタックなんぞされた日にゃあ
心の底から疲れきって、誰か女の子と付き合いかねない・・

いかん!ノーマルな私のピンチ!
・・・そうなると、やっぱり頼まなきゃダメか・・・

気が重いが彩ちゃんの携帯へ電話する・・・
ワンコールで彩ちゃんは電話に出た。早い!
返事を待ち構えてた!?

「あ・・・みのりです・・・あの・・・今日の話なんだけど・・・お願いできるかな?」

電話の向こうの彩ちゃんの声は底抜けに明るかった。
「モチロン!よろしくね!みのりちゃん!」

・・・・・・貞操だけは・・・守って・・・みせる・・・みせなければ・・・・出来るかな?

「擬似恋人」をやるに当たって、彩ちゃんからの注文があった。

・みんなの前ではあくまで恋人に徹すること
・みんなが見てなくても屋外では恋人に徹すること
・私に彼氏ができるまで、彩ちゃんが私の恋人だと思うこと

この3点だった。
これさえ守れば彩ちゃんも焦らない。
もうおかしなことはしない、と約束してくれた。

「じゃあ明日、いつもの場所でね♪」

やっぱりここ数日の行動は・・・自覚があってやってたのか・・・
なんかハメられてるような気がしながらも
私にはこの「擬似恋人」が効果が現れてくれるのを祈るしかない・・・

[ 2007/01/15 00:31 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)

効果のほどは 

いつもの待ち合わせ場所、いつもの時間に彩ちゃんはいた。
昨日までと違うところは
・・・なんかさらに可愛くなってないか?
良くさ、「恋する女の子はキレイになる」って言うじゃない?
まさにそれの典型みたいだ。
元々大きな街に遊びに行くと9割がた一回はスカウトに遭う彩ちゃん。
スカウトの種類はアイドルにモデル、多種多様
あ、一回いきなりプロポーズしてきた人もいたっけ・・・
そのくらい可愛いのだ。
それが・・・私の価値判断がおかしくなければ・・・
今の彩ちゃんにはアイドルが束になっても敵わない
それくらい可愛い・・・

彩ちゃんは私を見つけると
「みのりちゃーん!」って手を振りながら駆け寄ってくる。
ちくしょう・・・可愛いじゃないのよ。
で、そのまま腕を組んできた。
条件反射でふりほどこうとしたが・・・するどい目つきで彩ちゃんが一言

「・・・屋外では恋人同士・・・でしょ?」

・・・そうだった・・・orz
あきらめて力を抜くと
「ヨシ!」とニッコリ
・・・その眩しいほどの笑顔が今は怖いよ・・・

効果は・・・思ったより早く出た。

3時間目の後の休み時間。
私の隣に座ってる子が聞いてきた。

「ねえ・・・岩瀬ってさ・・・彩と付き合ってる?
・・・情報が早いな・・・お前
というかドコから漏れたんだ?その情報?

・みんなの前ではあくまで恋人に徹すること

私の頭の中をこの条件がチラつく・・・

迷ったすえ、搾り出すような声で
「・・・・・・うん」
ああ・・・認めてしまった・・・orz

情報が流れるスピードって速い。
放課後には・・・みんな知っている様子だった。

情報に一番反応を示したのは紅ちゃんだった。
昼休みにわざわざ教室まで訪ねてきて
「岩瀬さん・・・伊藤さんと付き合ってるって・・・本当?」
と質問してきた。
あ、伊藤さんっていうのは彩ちゃんのことね。
伊藤 彩香 が彩ちゃんのフルネーム。

昼休みには私も開き直ってて
「ハイ・・・本当です」
もういくらでも認めちゃうよー!質問どんと来い!

私の返事を聞いた紅ちゃん
傍目からでも分かるくらいに肩を落として
保健室に戻っていきました。

・・・仕事大丈夫かなぁ?
それでも「擬似恋人」の効果には自信を持てた!
他の私を狙ってるっていう子たち!
あなた達もドンドンあきらめてちょうだい!

[ 2007/01/15 00:30 ] 第六章―一部 ユリ×百合=ミノリ | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
主に短編小説を書いています。
現在のところ更新は不定期です。
コメントを頂けると非常に嬉しいです。
リンクはフリーです。
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相互リンクも募集してます。

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