僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

彼女と初めて知り合ったのは4月
桜が舞ってる中学校の中庭
制服の採寸や入学の説明会が行われている。

みんな小学校を卒業したての
幼さが残る顔
保護者に連れられて入学式の日取りを聞いたり
制服の採寸をしたり、必要な物を購入したり……

私もお母さんに連れられてここにやって来た。
宿題も無い春休みと思っていたが
どんなときでもめんどくさいことはあるもので。

でも、この日を私は一生忘れない。
私の前の順番で制服の採寸をしている女の子
その子が振り返った時……

私は一瞬で恋に落ちた。

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[ 2007/01/14 21:59 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

恋心 

その日からは寝ても覚めても考えるのは
採寸場所で会ったあの子のことばかり。
こんな気持ちは初めてだった。

ただ、ハッキリ分かっているのは
私がアノ子に恋してるってことぐらい

漫画や小説なんかで恋の描写は良く見ていたから
どんな感じが恋なのかは良く知ってるつもりだった。
でも、恋って女の子は男の子にするものだとばかり思っていた

おかしいよね……?
一目しか見てない、しかも女の子に……こんなに恋焦がれるなんて

アノ子、名前……なんていうのかな?

[ 2007/01/14 21:58 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

運命の人 

神様っているのかもしれない
入学式、アノ子は私の隣に座っていた
まだ似合わない制服、ぎこちない着こなし……

中庭でのクラス発表
自分のクラスを探しているとき
アノ子を見つけた!
指を掲示板に向けて自分の名前を必死に探していた

「ね?名前なんていうの?一緒に探してあげる!」
我ながら迷いの無い行動だったと思う。
「え?……あ、岩瀬、岩瀬 みのり
ふ~ん、みのりちゃんかぁ……可愛い名前!
待てよ、岩瀬……?
「あ!同じクラスだよ!」
ちょうど私の出席番号の一つ後ろ

「私は伊藤 彩香、ヨロシクね!」
この子と仲良くなる!私はドキドキしっぱなしだ

[ 2007/01/14 21:57 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

なれそめ 

中学校生活は本当に楽しいものになった。
私とみのりちゃんはいつも一緒
みのりちゃんがソフト部に入ったので
私も当然のようにソフト部に。
運動神経が死んでるのでマネージャーだけど……

2年生で別のクラスになった時には
本気で学校に火をつけてやろうかと思った。
本気で泣く私をなぐさめてくれたみのりちゃん。

3年生になった時は本当に嬉しくて
みのりちゃんも嬉しかったみたい!
2人で跳ね回って喜んだ。

みのりちゃんは親友だって思ってるみたい。
それは間違いじゃないよ

でも、私の恋心は着実に育っていく……

[ 2007/01/14 21:56 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

興味の対象 

みのりちゃんは女子から人気がある。
自覚はしてないみたいだけど
さっぱりした性格、話しやすい雰囲気、ちょっと抜けたトコ

男子からも実は人気がある。
でも本人は全く気が付いてないみたい
実に好都合だ。
ライバルは1人でも少ないほうがいいものね。

私は……もててるみたい。
男子からだけどね。
しょっちゅう「○○が伊藤に告白する
みたいな噂を聞く。
実際に何回も告白を受けて断ってる

ごめんね、私はみのりちゃんにしか興味がないんだ。

[ 2007/01/14 21:55 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

独占欲 

みのりちゃんと一緒の高校を受験することにした。
近くの高校だと成績のレベルが足りないんだって
話を聞いたら……女子高?

ダメダメ!ぜーったいにダメ!

一人で行かせたら誰かに取られちゃうよ!
進路相談の先生も、お父さんもお母さんもみんな押し切った。

もうみのりちゃん無しでなんて私の人生考えられない

高校に入っても私とみのりちゃんの関係は同じ
一番の親友。
いつも一緒にいられるからそれでもいいかな……?
一緒に学校行って、寄り道したり、電話したり

相変わらず女の子にモテるみのりちゃんだから
いつでも一緒にいて不自然じゃない親友って立場はありがたい。

でも……物足りないよぉ
何かもっと関係を進展させるような出来事が起きないかな……?

[ 2007/01/14 21:54 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

事件 

事件は突然起こった。
部活の時間、みのりちゃんにボールが直撃
みのりちゃんは鼻血を流して気を失ってる。
みんなで保健室に連れて行き紅子先生に手当てしてもらう。
「さ、もう大丈夫だから。ゆっくり寝かせてあげなさい?」
みんなを急かすように保健室から追い出される。

1時間たっても2時間たってもみのりちゃんは戻ってこない。
……まだ気が付かないのかな?
不安になった私はもう一度保健室に行ってみた。

保健室には誰もいなかった……紅子先生まで
ううん……違った
みのりちゃんが寝ているベッド
カーテンが閉じられている。
その中に……2人がいた。

中を覗いた私は声を出せなかった。
ベッドに横たわるみのりちゃんは
一糸も纏わぬ姿で紅子先生に体を舐めまわされていた
みのりちゃんを舐めまわしながら
自分の胸や股間をまさぐっている紅子先生

何をしているのかはスグに理解できた。
私は目の前の光景に耐えられなくなって
部室に駆け戻った。

[ 2007/01/14 21:53 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

嫉妬 

部室に戻ったとき
ちょうど部活が終わってみんな着替えてるところだった。
部長が「あ、岩瀬もう気が付いた?」って私に聞いてくる。
私は黙って首を横に振る。
さっきの光景が頭に焼き付いて離れてくれない。
「悪いんだけどさ、部室の鍵閉めるから。岩瀬に制服渡してあげてくれないかな?」
私は部長からみのりちゃんの着替えを預かった。
でも・・・保健室には行けないよ・・・

鍵のかかった部室の前で私は考える。
そういえば1年の秋ごろだったか・・・
「保健医の紅ちゃんが岩瀬を狙っている」
そんな噂が流れた。
紅子先生には彼氏もいたし、ゴシップ好きな誰かが
面白おかしく流した噂だろう、といつの間にか立ち消えた話になった。

しかし、噂では無かったのだろう。
私は確かに見た。
私の・・・ものなのに・・・
誰かに取られる・・・その危惧が現実のものになろうとしている

私の中で燃えているものがある・・・それは・・・嫉妬の炎だ

[ 2007/01/14 21:52 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

般若 

1時間も経ったころだろうか
みのりちゃんが部室に戻ってきた。
制服が無くて少し困っている様子だ。
走って部室まで来たのだろう、息も荒い。
「あ!気が付いたんだ!良かったぁ・・・」
私は努めて明るい声を出した。
「え?彩ちゃん?」
暗くて私かどうか分からない様子のみのりちゃん。

良かった・・・

般若の顔とはどんな顔か知ってるだろうか?
嫉妬に狂い、怒り狂った女の顔なんだそうだ。

その時、もしみのりちゃんに私の顔を見られていたら
私は・・・きっと般若の形相をしていたに違いない・・・

[ 2007/01/14 21:51 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

衝動 

みのりちゃんが着替えるのを待って
2人で帰ることに。
「大丈夫・・・?」
みのりちゃんに聞く。
紅子先生にされたこと・・・っていう意味のつもりだったんだけど
みのりちゃんはボールをぶつけたことって解釈したようだ。
「うん、まだ鼻痛いけど・・・平気」
制服のベストを着ながら答える。
紅子先生にされたこと気が付いてないのかな・・・?
みのりちゃんの意識が戻る前に紅子先生がやめたのかもしれない・・・
そんなことを考えてるうちにみのりちゃんの着替えが終わった。

「あ・・・やっぱり痛そう~・・・」
みのりちゃんの顔を覗き込む私

このままキスしたいような衝動にかられる・・・
みのりちゃんは・・・私のものなのに・・・

みのりちゃんが驚きの視線で私を見ている。
やっぱり顔を近付け過ぎた・・・少し警戒されちゃったかもしれない。

「あ、ゴメン!」
とりあえず、残念だけど顔を引く。
みのりちゃんにおかしな子って思われて
今までの関係が崩れるのが怖い・・・

[ 2007/01/14 21:50 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

自覚 

2人で駅に着いた時には時間は8時になっていた。
「ごめんね、わざわざ残ってもらっちゃって・・・遅くなっちゃうね」
私のことを心配してくれてるみたいだ。
大丈夫だよ、みのりちゃんと一緒だったって言えば
ウチのお母さんは納得してくれるから。
それよりさっきの事が頭を離れない。
「いいよ~、気にしないで」

私は無理やり微笑んで、努めて明るく答える。

電車の中、隣に座るみのりちゃん
つい気になって何度もみのりちゃんを見てしまう・・・
その度にみのりちゃんは「大丈夫だよ」って答えてくれる
体も心配だけど・・・違うんだよ・・・みのりちゃん

みのりちゃんはいつもと変わらず
他愛の無いことをお喋りしてる。
私は上の空で会話に相槌を打つ
そんな電車の中の30分だった・・・

電車で向かいに座っていたOLさんが
ずっとみのりちゃんを見ていた。
やっぱりみのりちゃんは女を惹きつける何かがある・・・
本人は・・・自覚が無いのが救いなんだか罪なんだか・・・

ファースト・キス 

駅から10分歩いて、交差点に差し掛かると
いつもの別れ道。
また明日会えるけど寂しさがいっぱいになる場所だ。

「本当に遅くなってゴメンネ!この埋め合わせはいつかするから!」
みのりちゃんがもう一回謝ってくる。・・・大丈夫だよ・・・
埋め合わせ・・・か。
私の頭をある考えがよぎる・・・
「アハハ・・・」
できるだけいつもの調子でみのりちゃんに近付く
もう一度・・・鼻の傷を見る振りをして顔に近付く・・・
みのりちゃんは気が付いていない・・・

「チュッ!」

私はみのりちゃんに軽くキスをする・・・そのまま振り返って走り出す
少し離れたところで振り返る。
視線の先には私のキスに驚いて声が出せないみのりちゃん

「埋め合わせはそのキスでいいよー!」

みのりちゃんにとっておきの笑顔を見せながら手を振る
返事は聞かずに、私は家に向かって走り出す。

今日のところはそれくらいで許してあげるよ!みのりちゃん!!

家に帰ると案の定お母さんが心配していた。
みのりちゃんが怪我をして気が付くまで待ってたの。
そう説明するとお母さんは安心してた。
みのりちゃんが周りに与える安心感だよね・・・

キスの余韻もあってか顔がニヤけてたみたい。
「なんか良いことあった?」
ってお母さんに聞かれた。
「ううんー、別に・・・」
そうとしか答えようが無かった。

みのりちゃんと紅子先生のショッキングな光景を見て
みのりちゃんとキスして・・・


絶望と希望が一辺に湧いたような日だった・・・

ただ・・・キスを思い出してはベッドで悶えていたのは内緒だ。
みのりちゃんは・・・私の幸せそのものだ・・・

[ 2007/01/14 21:48 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

オッパイ 

朝、起きてもまだ昨日のキスの余韻が残ってる・・・
今日一日だけはリップな塗らない。余韻を楽しむんだ!
いつも通りのみのりちゃんとの待ち合わせ
いつもの時間にみのりちゃんの姿が見える。
「あ、オハヨー!」
みのりちゃんのもとへ駆け寄る私。
みのりちゃん、ちょっと後ずさり。
昨日のこと・・・気にしてるかな?
でも、わざといつも通りに振舞う私。
「どうしたの?みのりちゃん?」
おかしいよ?と言わんばかりにわざとらしく聞いてみる。
ちょっと意地悪な私・・・
困った顔のみのりちゃんも、また可愛い。

行きの電車はいつも通りのラッシュ。
今日はラッキーだった。
ぎゅうぎゅう詰めなのはいつものことなのだが
今日の立ち位置はみのりちゃんの真正面。
みのりちゃんの鞄は真後ろにある。
つまり。私の顔の真正面にはみのりちゃんのオッパイ。

仕方ないことなんだよ・・・自分に言い訳しつつ
みのりちゃんのオッパイに顔をうずめる。
みのりちゃんが話しかけてきているが・・・今は気にしない。
柔らかくて・・・いい匂い・・・
しばし、時の経つのを忘れる。

これくらいは・・・いいよね?

[ 2007/01/14 21:46 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

痴漢 

(え・・・?ちょっとー彩ちゃーん?)
みのりちゃんの声のトーンが変わった。
あーあ、ここまでか。
少し未練を残してみのりちゃんの胸から顔を離す。
「ふぇ?」・・・ちょっと寝ぼけたふり。
少し疑惑の表情を浮かべているみのりちゃん。

・・・少し・・・やりすぎたかな?
でも、気持ち良かったー!

その時、みのりちゃんの表情が少し強張った。

何か手を後ろにゴソゴソ回して何かしているみのりちゃん。
10秒も経ったころ・・・

「ちょっと!アンタ!痴漢っていい度胸してんじゃない!次の駅で降りなさい!」
へ?痴漢されてたの?
でも・・・言うべきかどうか・・・
隙間からみのりちゃんの手が見えてて・・・
私の位置からはっきり手を掴まれている人が見える
みのりちゃんはスゴイ満足気な顔をしてるんだけど・・・
・・・言わなきゃダメなんだろうなぁ
仕方ない・・・言うか・・・

「みのりちゃん・・・その人・・・女だよ・・・?」

みのりちゃんの顔が真っ青になった・・・やっぱり・・・

みのりちゃんは今、後ろの人に必死で謝ってる。
ああ・・・やっちゃったなぁ・・・
少しでも早く許してもらえるようにしなきゃな・・・
みのりちゃんアレでも気にするタイプだし・・・

(私も一緒に謝るよ!一緒に遅刻しよ!)
私がこう言うとみのりちゃんは泣き笑いのような顔になった。

みのりちゃんと一緒にいれるなら
遅刻や人に謝るくらいなんでもない。

次の駅に着き、私たちは一生懸命謝った。
「ああ・・・いいのよ」
存外に簡単に許してくれる女の人。

「痴漢を捕まえちゃう勇気のある女子高生さんがどんな顔か見たかっただけなのよ」

なるほど・・・行動だけみればカッコ良かったもんね
・・・結果はともかくとして。
「アナタ達も学校遅刻しちゃうでしょ?、早く次の列車に並びましょ?」
その言葉に促されるまま、私たちはもう一度順番待ちの列に並んだ。

次の電車は案外早く来た。
ラッシュの過密ダイヤにこのときばかりは感謝する。
さあ、電車に乗り込むぞ、って時に
みのりちゃんが女の人に
「さっきは本当にすいません」ともう一回謝った。

「いいのよ・・・」女の人の意味深な微笑み・・・
「だって・・・触ってたのは本当だから」
ああ・・・やっぱりか・・・
「へ・・・・?」
みのりちゃんが私の目の前で案の定固まり
電車は行ってしまった。
ホームに立ち尽くす私たち2人を残して・・・
女の人・・・私もその気持ちは良く分かる。
でも、痴漢はダメだよ?

[ 2007/01/14 21:44 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

3つの思い 

学校はやっぱり遅刻。
このまま2人でサボってデートなんか良かったなぁ・・・
でも真面目なみのりちゃん。
そういう訳にはいかない。
職員室へ行って遅刻の理由を説明。
2時間目まで保健室で自習だって。
みのりちゃんはまたも硬直してる。
そりゃそうか・・・やっぱり・・・何をされたかは知ってるんだね・・・
嫌がるみのりちゃんを保健室に引っ張って行く。
さて、どんな場面が展開するのやら・・・

少し意地の悪い気分な私です。

保健室に入って紅子先生は普段どおり。
何事も無かったように振舞ってる。
みのりちゃんと2人きりだったら・・・何かしてたかも・・・
一緒に遅刻した自分を褒めてあげたい。
ここでは、何事も無かったように私も振舞う。
3者3様の心の中の動きがあることは
私には手にとるように分かった。

だって、保健室から出るとき
紅子先生がみのりちゃんを放課後に呼び出してるのを
小声でも私は聞き逃さなかったから。

[ 2007/01/14 21:42 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

お弁当 

そういえば、みのりちゃん
今日お弁当入れてる手提げを忘れてたんだよね。
朝、待ち合わせ場所で会った時に気が付いた。

(これはちょっと利用できるかな?)
そう考えてた計画を少し実行。
3時間目の授業中にみんなに手紙を回した。

『みのりちゃんお弁当忘れたんだって!みんなヘルプ!』

効果はテキメン。
ほぼ全員みのりちゃんにお弁当のオカズ及びご飯を差し出した。
これで自分がどれだけモテてるのか自覚しなさい?

[ 2007/01/14 21:41 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

放課後 

放課後、やっぱりみのりちゃんは保健室に行くようだった。
鼻のバンソウコウを取り替えるから・・・って言い訳してた。
私も付いていくって言ったんだけど、断られた。
・・・私がいたら話せないよね・・・

何も無いことを、この時ばかりは信じて待つしか無かった。
部室でただただみのりちゃんが来るのを待つ。

40分も過ぎたころ。息を切らしてみのりちゃんが部室に入ってきた。

「あれ?バンソウコウ替わってないね?」
私も意地が悪いな・・・分かってるのに。
「あ!紅ちゃんとついお喋りしちゃってさぁ・・・」
一体・・・どんな話だったんだろう・・・?
みのりちゃんの着衣に乱れはないから
昨日みたいなことは無かったんだろう・・・
「えー!ズルいよぉ、ついて行けばよかったぁ」
私があのことを知っていることをみのりちゃんは知らない。
知ったらなおのこと悩んでしまうだろう・・・
気が付かれないようにしないと・・・できるだけ普段通りに振舞う。
よほど辛い顔をしちゃったのかな・・・?
みのりちゃんが一生懸命私をなだめてくれる。

・・・ごめんね、そうじゃないんだ・・・
嫉妬している私が、少し嫌い。

[ 2007/01/14 21:40 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

アタック! 

みのりちゃんは部活を休むみたい。
そうだよね、そんな気分じゃないよね。

「え?じゃあ私も休むーーー!」
少しでも多くみのりちゃんと一緒にいたいから・・・
急いで私は部長に休むことを告げに行く。
「んー、そっか、ちゃんと岩瀬を送ってあげてね。」
部長は好意的に解釈してくれたようだ。
ともあれ、すぐに私も着替える。
みのりちゃんは私の着替えを眺めている。

・・・今ってチャンスなのかな?

「ね?ね?帰りどっか寄ろうよ?」
Tシャツを脱ぎながらみのりちゃんを誘ってみる。
あんまり乗り気じゃない顔のみのりちゃん・・・
まだ・・・紅子先生とのこと・・・考えてる?
みのりちゃんの顔に近付いてみる・・・
あ!私に気が付いた。・・・でも顔を引いた・・・ブー!
ダメだよぉ・・・もっとよく顔を見せてくれなきゃ
もう一度追いかけてみのりちゃんを見つめる
・・・このままキスしちゃおうかなぁ・・・学校だけど

そう思ってたら体ごと逃げられた・・・クソ

「そ、それより着替えようよ?彩ちゃん?」
みのりちゃんがあせったように言う。
・・・ひょっとして意識してる?
少し機嫌が戻りましたよ?私。
じゃあ~サービスだ!
ハーフパンツから脱いじゃった!

さらに自分のオッパイを寄せながら!
「見て見て~♪少し胸大きくなったんだよ♪」
これを見て少しでもみのりちゃんがオカシナ気を起こせば・・・それはないか

「あ・・・あ~!お腹すいたな!」
チッ!食い気で押されました。
「ちぇ・・・どうせみのりちゃんよりは小さいですよぉーだ・・・」
少し恨み言をいいながらも着替え終了

・・・どこかに寄り道してくれる気になったから・・・いっか♪

[ 2007/01/14 21:39 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

寄り道カップル 

駅前のハンバーガーショップ「萌ス」に行くことにした私たち
あそこのハンバーガーは出来たてだから美味しいんだよね♪
しかも一緒に行くのはみのりちゃんで2度美味しい♪
歩いてる間にみのりちゃんにサササッと近寄り腕を組む
・・・があっけなくほどかれる
「いいじゃ~ん・・・」
あ、しまった、つい口に出ちゃった。
気にしてね、みのりちゃん、本心からの言葉だから。
みのりちゃんが頼んだのはポテトのみ
やっぱりあんましお腹空いてなかったんじゃん!
しまった・・・逃げられたか・・・もうちょっと押せば良かった・・・
ここからはしばし歓談タイム
好きな人と2人きりのお喋り、楽しいなっ♪

みのりちゃんが手に持ってるポテトに注目
みのりちゃんに向けて大きく口をあ~ん♪
ポイッと口に放り込んできた、テレちゃって♪
「おいし~」
好きな人が食べさせてくれるものは何でも美味しい~!
ん?私がこんなに目イッパイの可愛さを見せてるのに
何かまた考え事してる?

「ハイ、あ~ん」
今度は私のアップルパイを食べさせてあ・げ・る!
パクッ!迷いの無い食べ方いいね~!
「美味しいね♪」
テンションが上がってます!もう言っちゃいます!

「こうやってるとさ、カップルさんみたいだね♪」

みのりちゃん、慌て過ぎだよ。

カップル発言・・・流されました・・・クスン
勇気を出して言ったのにぃ~!

まあいいや、ひとつイタズラを思いつきました。

電車座った途端に眠ったふり・・・
そのまま肩からずり落ちて・・・膝枕♪
あせってるね~みのりちゃん
でも、起きてあげない♪
寝ぼけたフリしてヒザをなでなで・・・

さぁ~て、降りるまで我慢してね♪

駅の手前まで結局我慢してくれたみのりちゃん
エライね~♪
「あ・・・ごめ~ん、寝ちゃってたね」
わざとらしく寝ぼけ顔・・・わざとって気が付いてない
この辺の鈍感さには拍手!
「ひょっとしてヒザマクラしてくれてた?きゃ~♪」
ちょっとだけヒントです♪
あ、疑惑の表情が出た・・・
「あ、駅着いちゃう、降りなきゃ♪」

こういう時は逃げるに限る

[ 2007/01/14 21:38 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

約束 

帰り道に
「みのりちゃん、明日どうする?」
って聞いた。遊ぶ約束、忘れてないよね?
「え?明日って?」
ムカッ!やっぱり忘れてたぁ~!
「明日のお休みだよ~!一緒に遊ぼうって言ってたじゃん!」
まあ、しょうがないか。色々あったし、色々やったし(汗)
でもさ、ちょっと明日は重要なのよ。
ここ2日で私も決意を固めたんだから!
明日は大事なだいじ~な用件があるのです。

「・・・やっぱり、お鼻痛い?無理かなぁ?」
寂しそうなフリをする、みのりちゃんは押しに弱いから。

「じゃあ・・・どっちかの部屋で遊ぶってことで・・・」
ほらね、この調子で明日もいっちゃうぞ~!

みのりちゃんは私のもの!これは決定事項なの!

[ 2007/01/14 21:37 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

期待 

私の部屋にくることになりました、好都合♪
この日のためにホラーの映画も借りておいたし
いつもは隠してたみのりちゃんの写真も机の上にセット!
さあ!気が付いてよ!鈍感サン♪

準備してたら電話・・・みのりちゃんだ!
私の家の近所のコンビにでお菓子と飲み物買ってくるって
・・・私も一緒に行く~!!!
1秒でも一緒にいるもん!引かないもん!
・・・ダダこねるまでもなく了承が出ました。

明日はでぇと♪
念入りに体を洗っておきます。
ま、無駄な努力になるんだけどね(苦笑)

[ 2007/01/14 21:36 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

当日 

約束の30分前にコンビニに来ちゃったよ・・・
期待しすぎ?
なんて思ってたらみのりちゃんも15分前には到着!
すぐに行くと待ってたのがバレちゃうので5分ほど隠れて・・・
じゃ~ん!彩ちゃん登場!
お菓子買って、ジュース買って・・・
ああ、早くみのりちゃんが恋人になればいいのに!

さて、家に向かいますか?ダーリン♪
腕を組んでみた。
めんどくさそうな顔してもほどかなかったぞ?
お、いい意味で慣れてきてる♪

今みのりちゃんは私の部屋にいる。
私はキッチンで紅茶を入れている。
みのりちゃん、机の上の写真、見たかな?

でも、それより今日は大事な計画があるんだ

自分がモテるのを自覚してないみのりちゃんを騙す・・・
そして私の望みを叶える・・・

それだけで頭がいっぱいになってる・・・
上手くいきますように・・・

[ 2007/01/14 21:35 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

史上最大の作戦 

映画を怖がるフリをしてみのりちゃんにくっつく
本当は2度目だから怖くないけど・・・
こうしておけば2時間はみのりちゃんにべったりできる。

あっと言う間の2時間
適当な感想を言って初めて見たフリをする。
そうしていると
みのりちゃんがベッドに寝転んだ。
いつも私の部屋に来ると1回はしてみせるクセ・・・

すかさず横に座る私
ここからが・・・今日の計画・・・
上手くいけばいいけど・・・

「ねえ?みのりちゃん、知ってる?」

みのりちゃんは私の下で「?」って顔
私はもう少し近付き
みのりちゃんの頭の両脇に手を付く。
そしてさらに追い討ちをかける・・・

「みのりちゃんって・・・モテるよね・・・」

さらにキョトンとした顔・・・自覚・・・無いなぁ・・・

「え?モテたこと・・・無いよ?」
この答えは予想通り、まだまだ追い込んで行く
「だって・・・クラスの子なんか、みんなみのりちゃんの事、好きよ・・・?」
これは嘘じゃない。恋愛感情ではないけど、みんなみのりちゃんが好き。
みのりちゃんは無言のまま
「みのりちゃんも・・・憶えがあるでしょ?」
ひょっとすると憶えてないかも・・・自覚ないから
やっぱり無言
「こないだのお弁当だって・・・みのりちゃんでなきゃみんな分けてないだろうし・・・」
少しだけ眉毛をしかめた・・・やっぱり・・・鈍感だな・・・
「紅子先生だって・・・痴漢のお姉さんだって・・・みんな、みのりちゃんが好きでしょ?」
畳み掛けていく・・・無言のまま・・・返せなくなってきたね・・・
「このままいったら、みのりちゃん、誰か女の子とお付き合いするのかな・・・・?」

これがとどめの言葉・・・さあ否定してきて・・・みのりちゃん

「そ・・・それは無いよ・・・私、ノーマルな趣味だし・・・」
知ってるよ・・・だから苦労してるの・・・
さあ、ここからが追い込み・・・
私は泣きそうな顔を見せる
そして、そのままみのりちゃんに抱きつく
「他の女の人となんかつき合わせたくないよ・・・」
軽く告白、言葉が出せないよね?みのりちゃん・・・
「男の人だったらまだあきらめがつくけど・・・」
少しだけ譲歩の言葉、でも本心じゃないよ?
「そんなの・・・いやだよぉ・・・」
涙を流す、でも本当に泣けてきた。

「大丈夫よ・・・約束する」
みのりちゃんが・・・そっと私を抱きしめ返す
「ホント・・・?」
聞き返す私、さあ、決意の言葉を述べてね。みのりちゃん・・・
「本当。女の子とは付き合わない。彼氏を見つけるのを頑張る!」
その言葉を待ってたの、私は用意しておいた言葉をみのりちゃんにぶつける。

「・・・だったら、私がみのりちゃんを守ってあげる!」

[ 2007/01/14 21:33 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

擬似恋人のススメ 

うふふ、やっぱり混乱してるね。予想通りだ。
ここからは押して行く、みのりちゃんの一番弱い攻め方で。
みのりちゃんの勘違いするように
今の状況を説明していく。
紅子先生のあのうかつな行動が、あの痴漢の女の人の行動が
今の私の話に真実味を加えてくれる。
みのりちゃんは戸惑っている
その自覚の無さが・・・みのりちゃんの敗因だよ・・・

この私の提案を・・・断ることは
今のみのりちゃんには出来ないはず・・・

「私と・・・擬似恋人にならない・・・?」

「え・・・?それって彩ちゃんと付き合うってこと?」
予想通りの答え、分かりすいよ、みのりちゃん。
「違うの!本当に恋人になるわけじゃなくて・・・みんなの前で真似だけするの!」
本当の目的は隠してみのりちゃんに説明する。
親友を心配してるフリ・・・本当に心配はしてるけど
親友でなく片思いの人が取られないかの心配なんだもん・・・
「う~ん、なんか微妙じゃない?それ?
しかも彩ちゃんと恋人って・・・どういうメリットが? 」
ここまで作戦がはまると気持ちいいな。
私がみのりちゃんと付き合ってるって分かれば・・・みんな、あえてアタックはしてこないでしょ?」
ここまで作戦通り。
みのりちゃんは悩んでいる。
もう一度とどめの一言を投げかける。
「試してみる価値は・・・あるんじゃないかな?」

ひとしきり悩んだ後、みのりちゃんは
「考えさせて・・・?」
一言残して家に帰って行った。

・・・後はOKの返事を待つばかり

返事の電話は予想よりも遅かった。
よっぽど悩んだんだね・・・みのりちゃん

「あの・・・今日の話なんだけど・・・お願いできるかな?」
私は今、天にも昇る気分だ!
「モチロン!よろしくね!みのりちゃん!」
即答!
擬似恋人になるにあたって3つ注文をつけた。
・みんなの前ではあくまで恋人に徹すること
・みんなが見てなくても屋外では恋人に徹すること
・私に彼氏ができるまで、彩ちゃんが私の恋人だと思うこと
この3つ。守ってね?みのりちゃん。
律儀なみのりちゃんだから破れっこないって分かってるけどね♪

「じゃあ明日、いつもの場所でね♪」
こう言って電話を切った。

明日から私の望みの日々が始まる!

[ 2007/01/14 21:31 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

潜伏期間 

私はあえて行動を大人しくした。
まずはみのりちゃんの警戒を薄くしてから。
私にとっては本当に恋人のつもりでも
みのりちゃんにとってはあくまで「擬似恋人」なんだから。
私はあせらない。
ここまでくるまで・・・4年も待ったのだ。
どれだけ時間がかかろうと構わない。
最終的に・・・みのりちゃんが私のものになれば良いのだ。

チャンスは・・・いずれやってくる。

最近はみのりちゃんの警戒も薄くなってきた。
腕組みやキスくらいなら日常の範囲と思っているようだ。

もし私からの行動が激しくなっていれば
みのりちゃんは慣れることは無かっただろう。
まずは「擬似恋人」に慣れてもらうのが私の計画・・・

この行動にみのりちゃんの警戒心が無くなる時がくる・・・
その時、私は2人の関係を次のステップに移す

「計画」と言う名前の「狂気」は少しずつ日常に浸食していく。

加速装置 

いつもの待ち合わせ場所・・・いつもより早く着いちゃった♪
もう心の中はうかれてるなんて表現じゃ追いつかない。
いつもの時間にみのりちゃんが来た。
「みのりちゃーん!」
手を振りながら駆け寄り、そのまま腕を組む
振りほどこうとするみのりちゃん。
でもね・・・
「・・・屋外では恋人同士・・・でしょ?」
効果はテキメンだった。
力を抜いてなすがままのみのりちゃん。律儀だね♪
「ヨシ!」
こんなに嬉しい日が来るなんて!生きててよかった♪

学校に来て最初にしたことは
私とみのりちゃんが付き合ってるっていう宣伝
・・・みのりちゃんにはバレないようにだけど

マジ?とか嘘だーっ?とかそんな反応ばっかりだったけど
噂は放課後には学校中に知れ渡っていた。
そうそう、お昼頃には紅子先生が
教室にみのりちゃんを尋ねてきてたんだよ。
でも、残念でした。
みのりちゃんはもう私のものなんだから!

「擬似」っていってもみんなの前でやってる行為は
恋人そのもの。
効果はバッチリだった。
みのりちゃんに恋心を抱いていた子も
「私・・・岩瀬のことあきらめる」
なんて言ってるし。
みのりちゃんは効果を信じざるをえないみたいだし
まさに一石二鳥だった。

ううん、私にとっても効果は高い。
何せ屋外でみのりちゃんにくっつき放題だし
スキがあればキスしてもみのりちゃんは何も言えない。
一石三鳥だ。

でも・・・私の欲望も加速していく。
みのりちゃんと一緒にいると・・・私は狂っていくのかもしれない。

[ 2007/01/14 21:29 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

修学旅行 

いよいよ計画を実行に移す。
「修学旅行」
沖縄に4泊5日。
みのりちゃんは油断している。
部屋割りは2人組み。
私とみのりちゃんの2人・・・
周囲も私たちは恋人同士と思って気を利かせてくれる。
全てが好都合・・・全ては思うとおりに進んでいく・・・

みのりちゃんは・・・私のものになる・・・

修学旅行初日。
昼間はいつも通りの2人。
クラスで観光地を巡ってホテルにチェックイン。

みのりちゃんははしゃいでいる。
この楽しそうなみのりちゃんを・・・傷つけちゃうかな?
私は少し躊躇する。

・・・でも・・・やらなきゃ
いつまでも真似ごとじゃ・・・我慢できない。

私は・・・みのりちゃんに狂っている

[ 2007/01/14 21:28 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

襲う 

消灯時間・・・電気を消す。
部屋は小さい室内灯のほのかな明かりだけ。
それぞれのベッドに潜り込んで
布団をかぶって少し離れた位置でのおしゃべり・・・

みのりちゃんは・・・まだ日常が続いていると思っている

私は・・・ベッドの中で自分の服を全て脱ぐ。
脱ぎ終わると、みのりちゃんのベッドの傍らに立つ。
みのりちゃんは目を閉じながら話している。
まだ・・・私には気が付いていないようだ・・・

そっと・・・みのりちゃんのベッドに潜り込む・・・
「アハ♪ちょっと狭いよね」
明るい調子でみのりちゃんが答える。
・・・まだ・・・気が付いてない・・・
それから10分くらい・・・話しただろうか・・・
明日はどこに行こう?とかそんな話だった・・・気がする
これから自分のやろうとしていることに
私の胸はドキドキしっぱなしであまり・・・憶えていない

今から、みのりちゃんにとっては残酷で
私にとっては望みだった行為を始める・・・

・・・私は最初から後戻りする気はないのだ・・・

みのりちゃんの腰から手を廻し
みのりちゃんの女の子の部分に触れる・・・

動きが止まり、小声で
「彩ちゃん?人前じゃないよ!?」
私を制止しようとする。
でも、私はあらかじめ用意してあった言葉を投げかける・・・
「人前だよ?ケンカなんかしたらみんなにバレちゃう。恋人ごっこだって・・・いいの?」
日常を渇望する彼女にとって・・・残酷な言葉。

みのりちゃんはその時初めて私の方向を振り返る

私が服を着ていないことに気が付いたようだった。

快楽の一夜は終わった。
私がみのりちゃんを攻め
最後は彼女も私を攻めた・・・
何かがふっきれたように見えた・・・
全てはこれでうまく行くと思った私の前で
・・・彼女は声を殺して泣いていた。

これで良いと思っていた・・・!
みのりちゃんも受け入れてくれると思っていた・・・!
いや・・・思い込んでいたのだ・・・
私は楽観しすぎていた事を悔いた。

全てが終わってしまう恐怖に突然襲われた・・・
そして改めて自覚した・・・

・・・彼女がいなければ自分は何一つ成り立たないのだ・・・と

私は涙を流してみのりちゃんに謝った。
彼女を傷つけてしまったという
心からの後悔が涙を止めることを許してくれなかった。

許してください・・・私を・・・捨てないで・・・
私はみのりちゃんを自分のものにした
でも、違ったんだ・・・
自分のものにしたかったんじゃない・・・
彼女のものになりたかったんだ・・・

ひとしきり謝った後・・・お互い言葉は無かった。
ただ・・・抱きしめ合って・・・朝まで眠った。

[ 2007/01/14 21:27 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

自慰 

翌朝、私はあえていつも通りに振舞う。
みのりちゃんも、・・・いつも通りに振舞ってくれる。

昨日のことは無かったことにしよ・・・そんなことを言っているように

2日目、3日目と何事も無かったように時間は過ぎる。

他愛の無いおしゃべり。
何気ないじゃれあい。
買い物して、観光して、美味しい物を食べて
眠る時間までは友達の部屋でみんなで話をして。

夜になれば一緒のベッドで眠る・・・
まるで初日の私の行為を許して
信じていることを行動で示すように・・・

横で眠る彼女の体温を背中で感じながら
私は・・・後悔と歓喜の入り混じった自慰に・・・一晩中耽った・・・

[ 2007/01/14 21:26 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)

最終日 

最終日・・・みんなお土産を買っている
みのりちゃんはカウンターの星砂に目を止めている
「恋の願いを叶える!」
そんなキャッチコピーの商品を手にとっている
やはり・・・彼女は普通の幸せを求めるのだろう・・・
でも、私にそれを止める権利はない・・・

せめて・・・彼氏ができても・・・親友として・・・傍に置いてね?

最終日、夜。
今日も同じベッドで寝てる。
私は・・・また自慰に耽っている・・・
みのりちゃんが隣に寝ているという興奮
でも、これ以上傷つけないという決意

相反する2つの感情が私を自慰に耽らせる。

今日で最後だから・・・いいよね?
昨日よりも少し動きが大きかったのかもしれない・・・
みのりちゃんの目を覚ましてしまったようだ・・・

私は動きを止める・・・
でも、手は胸と股間にある・・・バレただろうか・・・

また・・・軽蔑されてしまったかも・・・
涙が出そうになるのをこらえていると
みのりちゃんが私の目の前に何かを置いた・・・

今日のお昼に・・・土産物屋で買っていた星砂
「みのり」と書かれたネームプレートが付いている・・・これは?
そう考える私に、信じられない言葉が投げかけられる

「ね・・・?一人で・・・いいの?」

振り返るとみのりちゃんは自分の顔の横に
「あや」と書かれたネームプレートのついた星砂を持っていた。
優しい・・・素敵な微笑みで・・・

この夜は私にとって一生忘れらない夜になる・・・

「ね・・・痛いなら・・・無理しないでいいよぉ・・・」
みのりちゃんの痛みに耐える姿に思わず聞いてしまう。
「いいから・・・」
目を閉じたまま答えるみのりちゃん。

私の手には、みのりちゃんに手渡された
制汗剤のスプレー缶にコンドームを被せたもの。

これだけで・・・彼女の決意は私に伝わった。

スプレー缶を彼女の膣に挿入する
「・・・・!!!!!」
みのりちゃんの声にならない叫びが聞こえる
迷ったが・・・私は止めない・・・
私は彼女の決意に答える。

みのりちゃんは涙を流していた・・・
後戻りできない道に入ってしまった・・・涙だろうか?

私も彼女の決意に答える・・・私はこれから迷わずに・・・彼女に狂う

「ね・・・?良かったの・・・?」
まだ、「うう・・・痛い・・・」って横で言ってるみのりちゃんに問う
「うう・・・、ん?」
「私で・・・良かったのかな・・・?」
不安に駆られて聞いてしまう・・・
「良いに・・・決まってるじゃん・・・」
私の方に向き直ってみのりちゃんが言う
「覚悟は・・・決めたんだからね!」
そう言った彼女の顔は暗がりでも分かるくらい真っ赤だった。
その照れた表情に私は思わず吹き出してしまい
みのりちゃんは頬をふくらませて怒っている・・・

少し笑ったあと・・・私はみのりちゃんの処女を奪った
スプレー缶を手に取る
彼女が覚悟を決めたのなら・・・私が今しなければいけない行動は一つ・・・
「ね・・・?私も・・・して?」

こうやって私たちはお互いの処女を同じ時に捧げ合った。

こうして私の修学旅行は幕を閉じた。
帰りの飛行機は2人で手を繋ぎながら眠った。

これからも離れないという・・・決意を示すように

[ 2007/01/14 21:24 ] 第六章―二部  彩の園 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
主に短編小説を書いています。
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