僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

久しぶりの休暇で登った山。
霧が出て、私は道に迷ってしまった。
動くべきで無いことは分かっているが
霧は長時間に渡った。
体力の消耗が早くなる
「遭難」の2文字が私の頭をよぎる。

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[ 2007/01/13 00:59 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

不安 

不安に駆られ
とりあえず山頂を目指す。
ただ、霧のせいで
どちらが山頂なのか定かではない。
上に向かっているはず・・・
私は自分に言い聞かせ登る

[ 2007/01/13 00:58 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

光 

登山道からは
間違いなく外れてしまっているようだ。
今は獣道のような道を進む
どれくらいの時間歩いたのだろうか?
霧の向こうに明かりが見える
民家か?
急いでそちらの方向に向かう

[ 2007/01/13 00:57 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

安堵 

霧の奥にあったのは
一軒のペンションだった。
助かった・・・
何時間ぶりかに見える明かりに
私はとにかく安心した。

[ 2007/01/13 00:56 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

ペンション 

ペンションの前に看板がかかっている
「さんごくそう」
平仮名で木の板に赤いペンキで書かれていた。
明かりがついているということは
誰か人がいるのだろう。
私はドアを叩いた。

[ 2007/01/13 00:55 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

対面 

ドアを開けて出てきたのは
少し山に似つかわしくない
痩せ気味な男だった。
「どうされました?」
男が聞いてくる、当然の質問だ。

[ 2007/01/13 00:54 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

日暮 

「それはお困りでしょう、どうぞ」
道に迷ったことを説明すると
男は私を家の中に招き入れてくれた。
家の中では暖炉が焚かれていた。
「霧の夜は冷えますのでね」
霧で分からなかったが、日は暮れていたようだ。

[ 2007/01/13 00:53 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

温 

「たまにこういう霧が出るんですよ」
私にスープを出しながら
男は語った。
野菜と魚が入ったスープ
冷えた体に温かさが染み渡る。

[ 2007/01/13 00:52 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

宿泊 

「今日はこちらで泊まってはいかがです?」
男はそう促す。
夜になれば霧が濃くなり
道案内もできないそうだ。
連絡所のノートには明日の下山予定を書いてある。
私は男の言葉に甘えることにした。

[ 2007/01/13 00:51 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

朝 

朝、まだ窓の外は暗い
ドアをノックする音で目が覚めた。
「朝食の準備ができましたよ」
私が1階に下りると朝食の準備が整っていた。
霧はまだ晴れてないようだった。

[ 2007/01/13 00:50 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

朝食 

パンにバター、魚のムニエル
朝食は美味しかった。
「霧はまだ晴れないんですかね?」
主人に聞いてみた。
「2、3日続くこともありますから・・・」
それは・・・困ったな。

[ 2007/01/13 00:49 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

不便 

「ご覧のとおり電話も無いんですよ」
申し訳なさそうに主人が言う。
「へんぴな場所ですから」
確かに、良く見ればテレビも無い
ふと思い出して自分の携帯を取り出す。
悪い予感は当たる、案の定、圏外だ。

[ 2007/01/13 00:48 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

現状 

麓では今頃私を探そうとしているのだろうか?
下山予定を1日過ぎてしまった。
会社の休暇は1週間とってある。
家族にも2,3日開けると言ってある。
捜索隊が出たら、大事になってしまうな・・・

[ 2007/01/13 00:47 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

肉 

今日の夕食はステーキだった。
豚肉・・・?牛肉・・・?
少し変わった味だ
「保存してる期間が長いものなので」
私の顔を見て主人が謝る。
牛肉を保存するとこんな味になるのか。

[ 2007/01/13 00:45 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

由来 

食後、主人と話をする
ペンションの名前の由来は
3つの県にまたがって立っているからだそうだ。
「三国荘」
なるほど、漢字で書けばこうなるのか。

[ 2007/01/13 00:44 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

孤立 

客はめったに来ないんだそうだ
霧が無くてもわかりにくい場所にあるんだそうだ。
それは来ないだろうな。
気楽に生活できるのがいいんです。
世捨て人か、少し納得した。

[ 2007/01/13 00:43 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

調達 

食料とかはどうしてるんです?
主人に聞いてみる
晴れている日に
麓の商店の人が運んでくれるそうだ。
晴れたら貴方も送ってもらうといいでしょう。
霧は今日も無くなっていない。

[ 2007/01/13 00:41 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

日記帳 

私にあてがわれた部屋で
1冊の日記帳を見つけた
日付は・・・書いていない
中には私の前にこの部屋を使った人も
霧に迷ってこの山荘にたどり着いたと書いてある。

[ 2007/01/13 00:40 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

疑惑 

少し胸騒ぎがする
日記帳の最後の文
気をつけろ!主人が
ここで日記は途切れる
このペンションは・・・何かがおかしい

[ 2007/01/13 00:39 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

変化 

翌朝、私を起こすノックは無かった
外は、まだ暗い
私は1階に降りる
いつもより冷える
暖炉が焚かれていなかった

[ 2007/01/13 00:38 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

事件 

主人の姿が見えない
いつもなら朝食が出てるはずだが・・・
目が覚めるのが早かったのだろうか
居間からトイレに向かう
トイレの戸を開けて絶句した
主人が自殺していた

[ 2007/01/13 00:37 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

困惑 

主人の死体を下ろし
居間に運ぶ
警察に連絡しなければ
しかし、霧が邪魔で身動きがとれない
死体が目に障る

[ 2007/01/13 00:35 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

処理 

死体を台所にあった
冷蔵庫の中に入れる
大量の食料を保存できる
かなり大型の冷蔵庫
ちょうど人が一人入るスペースもあった。

[ 2007/01/13 00:34 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

諦観 

霧が晴れるまで
ここに留まるしかないようだ
幸い、食料は沢山ある
野菜、魚、調味料
ただ・・・肉が無いな

[ 2007/01/13 00:33 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

不満 

主人が死んで1週間が経つ
霧はまだ晴れない
猛烈に肉が食いたくなる
とりあえず魚で我慢することにする
代用品はしょせん代用品だ

[ 2007/01/13 00:32 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

発見 

どうしても肉が食べたい
どれだけ探しても
肉だけは無い
でも食いたい
ちょうど良いものがあるじゃないか

[ 2007/01/13 00:31 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

満足 

少し硬いような気もしたが
久しぶりの肉は美味かった
どこかで食ったことのあるような味だ
牛肉だったか?
ストックは大量にある、まだ肉が食える

[ 2007/01/13 00:30 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

定住 

1ヶ月が経つ
霧が晴れた。
でも、山を下りれない
主人を食ったのがバレたら
俺は捕まってしまう

[ 2007/01/13 00:29 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

商店 

御用聞きで
麓の商店の主人とやらが来る
少なくなっていた肉と、野菜、魚を頼む
肉だけは取り扱ってないそうだ。
だから冷蔵庫に肉が無かったのか

[ 2007/01/13 00:28 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)

継承 

商店の主人には
前の人は出て行ったと説明した
深く追求されることもなく
私がこのペンションの主人となった。
誰かがおかしいと思うまで
ここでのんびりと過ごすのも悪くない

[ 2007/01/13 00:26 ] 第四章  惨獄荘 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
主に短編小説を書いています。
現在のところ更新は不定期です。
コメントを頂けると非常に嬉しいです。
リンクはフリーです。
リンクされる際にメッセージを一言いただければ嬉しいです。
相互リンクも募集してます。

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