僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

何気なく携帯の電話帳を整理しようとしてたら
1件目に登録されていた名前。
相田」、詳細を見ても電話番号とフリ仮名だけしか登録してない。
読み方は「あいだ
誰だったかな……?
一緒のゼミのヤツ?サークル?バイト?高校時代の同級生?

記憶を辿っても答えが出ない。

相田のことをひとまず置いて
電話帳の整理。

してたら携帯が鳴った。
相手は……「相田」とディスプレイに表示
ああ、まずいな。誰だか全然分からないのに

しかし、俺の携帯に電話してくるということは
……やっぱり知り合いなんだろう。

とりあえず電話に出る。

「もしー、相田ですけど」

間違いなく相田。
でも、あんた誰?

「あー、はいはい」
誰?とは聞けずに適当に相槌
例のアレ、決まった?」
ん?アレ?何のことだあ?
「うーん、まだなんですよ」
何のこと?とは聞けずにまた適当に答える。
「そうかー、また決まったら電話して」
ガチャ
そう言い残して電話を切った。

相田……お前は一体誰なんだ?

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[ 2007/01/08 23:59 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

教室で 

今日、学校の大教室で授業を受けてたら
隣に座ったやつがいきなり

「ねえ?決まった?」
と聞いてきた。

コイツが相田か。

「まだなんだよね」
そう答えると
「そっか、決まったら教えて」
そう言い残し教室から出て行ってしまった。

あれ?どんなヤツだったっけ?
もう印象が消えてる

俺は何を決めなきゃいけないの?
教えて?影の薄い相田

[ 2007/01/08 23:55 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

混乱 

今日は専門の授業。
隣に座ったヤツが話しかけてくる
「もう大丈夫?」
ん?俺いつだって大丈夫よ?
「ああ、大丈夫」
何が大丈夫か分からないけどとりあえず返事。
「そう、無理しないでね。休んでた間のノート貸してあげるね」
そうだ。
コイツは矢野
前から友達だった女。
あれ?俺学校休んでたっけ?
病気でもしてたかな?

相田、お前のせいで俺が混乱してるじゃないか。

夜、部屋でテレビを見てたらメール
差出人は「相田」

内容は「もう決まったかな?」

まだ決まってないよ。
ていうか相田しつこい

[ 2007/01/08 23:51 ] 第八章  あいだ | TB(0) | CM(0)

学校にて 

今日はまた大教室で授業
相田に会えたら用件を聞いてみよう。

でも隣に座ったのは矢野

とりあえず矢野に聞いてみる
「なあ、相田って誰だったっけ?」
「さあ?私も知ってる人?」
「さあ?」

相田、大学の関係者じゃないのか?

学食でメシを食ってたら
後ろから話しかけられた。

「ねえ?決まった?」
「メシ食ってるときに聞くなよ」

あ、しまった
今度こそ用件聞こうと思ったのに

振り返ったら、すでに相田はいなかった

[ 2007/01/08 23:48 ] 第八章  あいだ | TB(0) | CM(0)

元気 

「最近元気になったね?」
授業中、矢野が話しかけてきた。
俺、元気無かった?
まあね
とりあえずそう答えておく。
私も元気出さなきゃね……」
矢野、お前は元気無いのか?

今日は相田から連絡は無かった。

[ 2007/01/08 23:45 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

小包 

家に帰ると宅急便が届いてた
マンションの管理人さんが渡してくれた。

差出人は不明
中身は薬が入った瓶

瓶を眺めてたら相田から電話
「ねえ?それにするのかな?」

この差出人はお前か?
決めるってドラッグのこと?

「まだ」
ドラッグの中毒にはなりたくないしな。

「決まったら教えてね」
そう言って電話を切る相田。

[ 2007/01/08 23:45 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

帰省 

連休、実家に帰る。
電車で片道2時間の場所。

隣の席に誰か座った。
「ねえ?決まったかな?」
相田だ
「まだ、なんだよね」
「まさか忘れてないよね?」

ヤバイ、全然分からない
「まさか」
適当に話を合わす。

相田は実家の近くまで付いて来る
「じゃあ、決まったらすぐに教えて」
いつの間にか相田がいなくなった。

お前、近所に住んでた人だった?

[ 2007/01/08 23:42 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

蛍子 

家でくつろいでいると
母ちゃんが
「あれ?おまえケイコちゃん連れてくるって言ってなかったっけ?」
と聞いてくる。

ケイコって誰?
兄ちゃんか弟の話を勘違いしてるのか?

あれ?それともケイコちゃんって相田のこと?

相田って男だったっけ?女だったっけ?

携帯の電話帳を確認

一人いました

蛍子ちゃん
これ……誰だっけ?思い出せない。

思い出そうとすると頭が痛い。

相田に会って以来、俺は狂いそうです

[ 2007/01/08 23:36 ] 第八章  あいだ | TB(0) | CM(0)

誰? 

携帯の着信履歴を見る
実家からと……蛍子ちゃんから
蛍子ちゃんの日付はけっこう古い
相田が初めて電話してきた日より古い。

蛍子ちゃんって誰だったっけ……?
思い出そうとするとやっぱり頭が痛い
吐き気がする。
あんまり良い思いをした人じゃないんだろう

今度、矢野に聞いてみよう。

実家の部屋の掃除をしてたら
小学校のとき遊んだ縄跳び発見
懐かしいなーと見ていたら
窓の外から相田が顔を出した

「それにするのかな?」

「いや、部屋を覗くなよ」
「そう、決まったら教えて」

相田は消えた。
あれ?俺の部屋は2階にあるんだぞ

[ 2007/01/08 23:33 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

ホームにて 

実家から下宿先のマンションに戻る。

朝、ラッシュの電車に乗って通学。
駅のホームで電車を待つ。

列の先頭に立っていたら
「もう、これでいいよね?」
相田の声
振り返るより早く……線路に突き落とされた!
ホームに電車が入ってくる
響くクラクション!

間一髪……壁のヘコミに逃げ込んで
何とか難を逃れた。

相田は……俺を殺そうとしている?

駅員室でたっぷり絞られた。
俺の後ろに並んでた奴らが
俺がいきなり線路に飛び込んだと証言した……らしい。

違う、突き落とされたんだ
殺されかけたんだ。

相田の目的は何だ?
そもそも、相田は一体何者だ?

[ 2007/01/08 23:27 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

一致 

学校で矢野に会った。
蛍子ちゃんのことを聞く

「なあ、蛍子って……分かる?」
当たり前じゃん……」

おお!蛍子ちゃんは学校関係者のようだ。

「写真……持ってる?」
を見れば何か思い出すかも!

「あれ?写真持ってなかったの?……写メで良かったら……」

携帯の写真を見せてもらう。
矢野の隣、笑顔で写っている女の子……見覚えがある!

これは……この顔は……相田だ!

相田=蛍子

「ありがとう!」
矢野に礼を言って教室に向かう。

相田……蛍子!
何が目的か知らないが、俺を殺せるもんなら殺してみろ

[ 2007/01/08 23:21 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

風呂場にて 

自宅、風呂に入る。

洗面器で顔を洗っていると
中に顔を押し付けられた
「ガボッ!グ……」
「もう……こっちで決めさせてもらうね?」

相田だ!まさか部屋にまで殺しに来るなんて

力一杯抵抗する
なんとか洗面器から顔を出す

……周囲を見回すが誰もいない

逃げられたか……でも部屋に侵入された!
またいつ殺されるか分からない

一体……?相田!お前は何者だ!?

[ 2007/01/08 23:18 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

アイダ 

相田の正体を確かめるべく
蛍子と面識のある矢野に電話する。

「もしもし、どうしたの?こんな時間に?」
「矢野?聞きたいことがある!」
「うん?何?」
「相田のことを……!蛍子のことを教えてくれ!殺される!」

少し間を置いて矢野が語り始める

「蛍子は……うん、殺されたね
え?違う。蛍子じゃなく俺が蛍子に殺されるんだぞ……?
何?殺された?
じゃあ俺の前に現れる相田……蛍子は一体……?

「デート中だったんだよね……?あなたとのデート中……」
どういうことだ?俺が……蛍子と……デート?

「目の前で……トラックに撥ねられて」
何?どういうこと?……頭が、頭が割れるように痛い!

「悲しいだろうけど……早く立ち直ってね」
俺が何も言えないでいると
矢野は電話を静かに切った。

……蛍子……殺された……相田……あいだ……

[ 2007/01/08 23:15 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

カミソリ 

電話を切られ呆然とする俺の目の前に

相田が現れた。
手にはカミソリを持っている

「これで……いいね」

身動きのとれない俺の首筋を
相田はカミソリで一気に切り裂いた。

俺の首筋から大量に生暖かい血が噴出す……

[ 2007/01/08 23:12 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

終幕 

死ぬ直前の走馬灯

相田の記憶が見つかった

デート中、歩道橋を青で渡ろうとして
居眠り運転のトラックに轢かれ即死した
俺の恋人、蛍子。

俺は蛍子を追って自殺しようと決意した。

しかし、自殺の方法が決まらない。

その時現れたのが「自殺するまでの『あいだ』俺を監視する人格」
それが『相田』……イメージした顔は蛍子の顔……

俺は自分の手でカミソリを握っていた……
殺されたんじゃない……ただの自殺
忘れっぽい俺が……自分にかけた暗示……

そうして、俺は自殺に成功した。

[ 2007/01/08 23:06 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | コメント(-)

第八章専用コメント欄 

第十章のご意見、感想はこちらにどうぞ




[ 2007/01/08 22:00 ] 第八章  あいだ | トラックバック(-) | CM(0)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
主に短編小説を書いています。
現在のところ更新は不定期です。
コメントを頂けると非常に嬉しいです。
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相互リンクも募集してます。

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