僕は狂っていく~ぼくるい~

創作小説「僕は狂っていく」まとめブログです。 ジャンルは現代モノです。 基本的に「奇妙な話」です。

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序章 

現在の時刻は午前1時……
たった今、目が覚めた。
別に変わったことじゃない。
この時間の起床はいつもの事だ。
さて、今日もいつもの繰り返し

他の人とは違う、俺だけの繰り返し

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[ 2007/01/07 23:59 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

繰り返し 

今日の日付は12月24日
ちなみに昨日も12月24日
今日は日曜
昨日も日曜
おかしな事を言ってると思うだろ?
でも、実際に12月24日が繰り返すんだ

ただし、毎日途中までね

[ 2007/01/07 23:57 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

彼女の電話 

一番最初の12月24日
彼女に振られたんだよ。
今からかかってくる電話で。

ピリリリリッ 

ほら携帯が鳴った。

「モシモシ、コータ?」
「ん?どうした?こんな時間に?」

応える言葉も毎回同じだ。
続いて出てくる言葉は

「あのさ……私、他に好きな人できたんだよね

もう何十回目だよ?
って向こうは毎回初めて切り出してるんだけどね。
「分かった」
もう理由も何回も聞いてるし、引き止めるのも無理って
何回も繰り返して分かってるからめんどくさい

それだけ言って電話を切る。

[ 2007/01/07 23:55 ] 第十章  リピート | TB(0) | CM(0)

しないんです 

ここから繰り返しのような違うような……?
とりあえずシャワーは浴びない
朝飯代わりの夜食も食わない

シャワーを浴びた時は浴室で転んで出血多量
朝飯を食おうとしたらコンロのガスが爆発

毎回途中までになる理由……毎回途中で死ぬんだよね。俺。

[ 2007/01/07 23:53 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

ツイてない日 

一番最初の24日は夜の11時30分までは生きてたんだ
彼女に振られて
そのまま勢いで外出して
朝から競馬に行って、GⅠレース見て
それが万馬券が出て、当然のように外して
そこから腹いせにスロットに行って
当然のようにボロ負けして。
しかも2台どちらを選ぼうか悩んで
取らなかった台が何回も大当たりかまして。
そのまま牛丼屋で晩飯食って
店員がこけて豚丼を頭からかぶって
とにかく最悪な日だったんだよな。

帰り道に流れ星が見えて

「今日をもう一回やりなおせますように……」

叶っちまったんだよな……最悪な形で

[ 2007/01/07 23:50 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

最初のリピート 

流れ星を見た後に自転車で家に向かってる途中だ。
トラックに撥ねられた
しかもモロだ。
周囲の光景がスローモーション
地面がゆっくり近付いて
「あ、俺死んだ
って思った瞬間に……自分の部屋にいた

で、彼女から電話がかかってきた。

ここから繰り返しが始まる。
この時は気付いてなかったんだけど。

「モシモシ、コータ?」
「え?やり直す気になってくれた?」

この時は俺も気が付いてなかったんだ。
「は?何言ってるの?……てゆーか、私他に好きな人ができたんだ」

混乱する俺を尻目に向こうはまた一方的な別れ話を終了させて
電話を切った。
当然「???」になってる俺。

もう一回記憶を辿った。
昨日は……振られて……ギャンブルボロ負けして……
牛丼屋でヒドい目に合って……トラックに轢かれ……あれ?
じゃあなんで俺は生きてるんだ?

ひょっとして……携帯を見る
日付は12月24日……まさか、さっき見たのは……夢?
そうだよね!だって俺生きてるもん!

この時は……楽観的だったよな

[ 2007/01/07 23:48 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

ITE! 

その直後に、俺はこの奇妙な現実を突きつけられる。
とりあえず一回目を覚まそう。
そう考えて外の空気を吸おうと思って窓を開けた

……瞬間、外から隕石が落ちてきて俺に直撃
「ITE!!!」
意識が一瞬で吹っ飛んだ

気が付くとまた部屋で携帯が鳴っている……
日付は……12月24日 午前1時……

[ 2007/01/07 23:46 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

受験生 

鳴り響く携帯を俺は無視した。
ちょっと待て……なんで……繰り返してるんだ?
ひたすら鳴り響く携帯
この電話の内容は……やっぱり別れ話なのか……?
まだ鳴り響く携帯
だったら取らなけりゃ別れ話を回避できるんじゃないか?
3分経過……電話は切れた
ヨシ!これで別れ話をしてないことになった!
あとは何とか押し切れば……付き合い続けることができるはず!
そう思っていたら、玄関のドアがけたたましく叩かれる
ちょっと!すいません!」

隣の部屋の受験生の声だ。
いつも辛気臭い顔をしてて
顔を合わせても挨拶すらしない仲だ。
「はい?何ですか?」
ドア越しに返事をする
「ちょっと!大変なんですよ!」
ん?どうした?
火事です!お宅の玄関前、燃えてますよ!?」
なに~~~~!?
慌てて玄関を開ける……と俺はいきなり頭部に強い衝撃を受けた
「夜中にリンリンリンリンうるさいんだよ……勉強に集中できないじゃねえか
少し顔を上げると……バットを持った受験生が立っていた。
バットにはベットリと血が……俺の血が付いてる……

ゴスッ!!!!!
もう一度鈍い音が響き……俺の意識が遠くなる……

再び目が覚めると、また自分の部屋で携帯が鳴っている……

[ 2007/01/07 23:44 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

燃え燃え 

仕方なく携帯をとる
受験生に……殺されたくないしな

予測通りの別れ話
「なんでだよ?」
今度は引き下がってみる。
「だから、新しい彼氏ができたの!イブはその人と過ごすからアンタとは別れるって言ってるの!」
「どうしてもかよ……?」
「しつこい!」

こんな問答を1時間も繰り返した頃

……耳元が熱い!

なんだ!?熱いを通り越して痛い!
ウギャアアアアアアアアアアアアア!!!」
あまりの痛さに叫んでしまう
「なに!?急に大声出して!もう切るからね!」
電話を切られてしまい部屋の鏡を見ると
……携帯が発火して俺の顔の左半分が燃えている!

それを見た瞬間に俺の頭の中は真っ白になり……その後はいつもの繰り返し

[ 2007/01/07 23:42 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

これが意外と難しい 

もう何十回も12月24日を繰り返して分かったこと。

それは、『最初の12月24日と違う行動を取ると死ぬ
この原則だ。
出かけなければ天災が起こる、出かけても違う場所に行けば事故に合う
必ず俺は殺されて、午前1時、俺の部屋からやり直しになるのだ

だから俺は出かける、深夜の街へ。

最初と同じ行動を取る
これが簡単なようで難しい

例えば信号待ち。
一番最初の時に俺はこの信号待ちでタバコを吸ったのだが
それを忘れただけで……俺は暴走車両に撥ねられて死んだ。

他にも競馬場で目の前の子供がコケた時に
「あ……」と一言出したのだが
それを忘れただけでも暴れ馬が出てきて蹴られて死んでしまう。

そんなワケで俺は最初の12月24日を思い出しながら
何度も何度も繰り返し12月24日を暮らしているのだ。

[ 2007/01/07 23:39 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

必至に必死 

なんでこんな奇妙なことになったのか……
思い当たるふしは一つある
最初の24日に願いをかけた流れ星……あれが叶った

だから俺は今あの時点にたどり着こうと必死になって繰り返しを耐えている。

電車に撥ねられ、車に撥ねられ、人のタバコの火が引火し
バットで殴られ、バナナの皮で滑って転び、警官に銃で撃たれ

何度も何度も色んな方法で殺され
まさに『必死』な状況でなんとか繰り返しを耐えている。

[ 2007/01/07 23:30 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

星に願いを 

もう何百回繰り返しただろう……

とうとう……この瞬間がやってきた。
自転車で俺は今家路についている
この直後……流れ星が流れる……

キランッ

来た!俺の最後の希望!

「お願いです!もう死にたくない!」

……今度は叶うだろうか……?
俺を殺しに来る物は……何も来ない!

最初の日、俺を撥ねたトラックも来ない!

無事に家に帰り着き……携帯が鳴った
着信は……彼女から……まさか?
日付は……12月24日 午後11時55分!

やった!!!ついに繰り返しが終わった

彼女の電話は「ごめん……やっぱりやり直そう?」
ほっとした。「もちろん……いいよ」
これで俺はこの長い長い繰り返しから解放される……
久しぶりの開放感に……緊張が解けたのか……眠気が襲う

[ 2007/01/07 23:27 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

終わらない明日へ 

ピリリリリッ

いつの間にか寝てしまっていたようだ。
携帯の音で目が覚めた
周囲はまだ暗い、こんな時間に誰かな……?
着信は彼女からだった
日付は……12月24日 午前1時

あなたの明日は……ちゃんと明日なんでしょうかね?

[ 2007/01/07 23:20 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | コメント(-)

第十一章専用コメント欄 

第十一章のご意見、感想はこちらにどうぞ



[ 2007/01/07 22:00 ] 第十章  リピート | トラックバック(-) | CM(2)
プロフィール

黒矢 一実

Author:黒矢 一実
主に短編小説を書いています。
現在のところ更新は不定期です。
コメントを頂けると非常に嬉しいです。
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相互リンクも募集してます。

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